2011年3月14日 ― 震災の直感と怒り、そして30回の「くそっ」
2011年3月14日、筆者は東日本大震災発生直後に阪神大震災を超える死者を直感。株式市場閉鎖の必要性を訴える一方、母の安否への祈りと無能な政治指導者への怒りを綴る。涙のパフォーマンスに対し、30回の「くそっ」と叫ばずにいられない心情を吐露する。
2011年3月14日、東日本大震災発生直後の憤りを綴ったブログ記事。阪神大震災を超える被害を直感的に察知していた筆者が、初動の遅れと政治家への怒りを表明。「私に分かったことが、なぜ総理大臣には分からなかったのか」と問いかけ、市場の混乱を防ぐ必要性を訴える。個人の不安と社会への不信が交錯する、切実な記録。
私にも、11日の商談相手の社長にも分かっていたことが、分かっていなかったなんて漫画なんだ。くそっ。
2011/3/14
私を知っている人たちは、私が滅多に、というよりも、殆ど、くそ、などという言葉は使わない事を知っていると思うし、聞いたこともないはずだ。
でも、今回ばかりは、30回も、くそっ。と言いたい気持ちなのだ。…詳細は、今は書かないが。
3月11日に、私は、株式市場に棲息する資本主義の餓鬼たちを利することはしたくないので、と、書いたのですが、…これは何の事だったかと言うと、あの揺れが収まって直ぐに、ネットを検索して、やっぱり、どえらい地震だと分かった時…
おまけに自分の生まれ故郷が一番震度が酷かった…阪神大震災の死者は、6千超だったな、と、正確に調べて見た。
何故か、阪神大震災以上の死者が出る事を、あの、これ以上ない不気味な揺れ…阪神大震災の時の、どかーん、がたがたよりも、遥かに不気味だったからだ。
同じビル内の社長と、夕方、5時に打ち合わせを約束していたのだが、…自分の故郷で、どうにも心配だから…事務所にはテレビがないので帰宅するので、延期の電話を入れた時、相手の社長も言ったのだ。…
僕が、例えとして、「阪神大震災級の大地震に違いない…滅多なことで家に帰ったりはしないのだが…」「これは、もっと、でかいんじゃないですか…休み明けにしましょう。直ぐ帰って下さい」
帰宅して直ぐに、阪神大震災の死者数をネットで調べた…6,400人超。 これは1万人以上の死者が出るぞ、どえらい地震だぞ、それが私の直感だったのです。
今日の今日まで書かずに来たのは、…同時に、今日、月曜日の株式市場は大変な事になるぞ、という確信が在ったからです。
そうしている内に、あの映像が流れた。…直ぐに、或る方が…滅多に電話を寄越さない人が電話をしてきた。
「大丈夫か?Kisaraさんの故郷だから、と思って心配して…」話している内に、訳のわからない怒りがこみ上げて来て…
老人ホームに居るという母親は絶望的なのではないか…あの馬鹿たれどもがetc.
「○○さん、月曜日に株式市場は閉鎖すべきな大災害だというのに、原子力云々等と言うニュースを流す馬鹿が何処にいる…大した事がないんだったら流す必要もない。誰も気がつかないだろうが、市場が二次災害に成るのを食い止めなきゃならんのですよ…」
「芥川さん、皆、分かっていると思いますよ…」
「分かってなんかいるもんか、分かっていたら、こんな20年には成っていないんだから…」
怒りが大きく成って来た私に驚いて、「Kisaraさん、俺はさぁ、あなたのことが心配で電話をした訳でさぁ、怒られるためじゃないんだけど…」
「ごめんなさい。ちょっと、色々あって、済みませんでした…」
「分かるけど、とにかく、頑張って下さい」
こんな会話を交わしもしたのです。
今日、この人は、「Kisaraさん、あんた流石やなぁ、…先見の目があるわ…」と電話をかけて来た。
「ちょっと、いま、お客さんがお見えなので…」
死者が阪神大震災を凌駕する大地震であることは、あの揺れが告げていた事。
私に分かった事が分からぬ様な総理大臣なんて話にもならないのだ。
昨日になって、涙を浮かべる…貴方は本当に何もかも嘘臭い…昨日の涙が嘘だと言っているのではないのです。…
己の事ばかり考えているから、全てが、後手後手、ゴタゴタにしかならない…
その挙句にな涙を浮かべられたって、冗談じゃないとしか私は言えない…
初動の遅れで、たくさんの助かるべき人が死んだのだから。
勿論、その中に、私の母親が居る可能性が極めて大でもある。
30回、この世の愚か者たちに対して、くそっ、を言っても収まらない気持ちに捉われている。
くそっ。 くそーっ。