2011年3月15日 ― 東証のジェットコースターと失われた大将の知性

2011年3月15日、東証は未曾有の災害直後に暴落と急騰を繰り返し、まるでジェットコースターのような混乱を招いた。筆者は市場閉鎖も選択肢とせず責任を取らない為政者を批判し、信長・秀吉・家康のような真の大将不在の国の帰結であると断じる。

2011年3月15日、東日本大震災後の株式市場の混乱に直面した筆者が、政府の対応に強い疑問を投げかける。「人は石垣、人は城」という言葉の真意を問い直し、大規模災害時における市場開放の是非を批判。国民の犠牲よりも資本主義の論理を優先する社会への怒りを露わにし、国を守る「大将」の不在を嘆く。

人は石垣、人は城、とは、そういうことの為に在る言葉ではないか。

それが決まりきった約束事であるかのように信じる事は正しいのだろうか…。
2011/3/15
号外を発行して東証を見れば、見た事もないような暴落。程なくして東証が裁定取引制限を始めたら、今度は一転、急上昇…正にジェット・コースター。

トレーダー生ボイス=後場は広範囲な銘柄に買い
米系証券トレーダーは「前場はまさに投げ売り状態だったが、後場は広範囲な銘柄に買いが入っている。午前中に日経平均先物が急落した時は福島原発の状況もあり、トレードルームもかなり緊迫した雰囲気になった。ただ、ここまで下がると外国人投資家を中心に割安感が広がったようだ」とする。

提供:モーニングスター社

土・日や、各国の祝日及び各国の連休中、市場が閉鎖されていても、世界経済は、おかしくなったりしない。

こんな、…近世=数百年間単位での!史上最大級の災害が在った時でも、日本の市場を開けていなければ世界経済は止まるのか。

こんな、3月11日の時点で分かっていた混乱を現実の物にしなければ世界経済は動かないのか。…こんな、まるでジェットコースターのような暴落と急騰を3時間の間に繰り返す事が、本当に必要なことなのか。

例えば、GWに、東証が1週間休んでいたからといって、世界経済は動かないのか。

1万人以上の、勤勉で心優しい、何の罪もない国民を失っただけではなく、国土にも破壊的なダメージを受けた後に、…そんな事には何にも関係がない、資本主義に、素っ裸で相対することが、知性だろうか。

そうして、今度は…3月11日の時点で分かり切っていた事なのに、…国富までも大きなダメージを受けに、素っ裸で、「己の利益だけの世界」に立つ。…それが国の為すべきことだとは私は思わない。

今日に至って…経済的破局の一歩手前まで行って、初めて、裁定取引制限を為すような人間を、私は、エリートとは呼ばない。知性有る者とは呼ばない。

〇〇が為した、「下品」、から、この方、この国を席巻してきた、訳の分からない無責任体制…自分が責任を取るのだという為政者が…信長が、秀吉が、家康が、いない国の帰結だとしか私には思えない。

自分の国を守れるのは大将のみであると私は思う。…江戸時代までは日本中の300超の藩=国に、大将、武将たちがいたのだ。

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