中国高速鉄道事故の信号システムにトラブル多発 ― 国有企業「中国通号」に批判集中
信号システムトラブル多発 同一製造元、地下鉄事故も…日経5面から。
2011年07月31日
中国高速鉄道の事故原因の信号システムを納人した国有企業、中国鉄路通信信号集団(中国通号、北京市)が別の納入先でトラブルを起こしていることが30日、分かった。2009年12月の地下鉄事故の原因となったほか、今月28日にち地下鉄の逆走を引き起こしており、「度重なるトラブルが教訓となっていない」との批判が出ている。
中国紙によると、28日の上海市の地下鉄での逆走は信号システムの改良作業中に発生、別の列車への信号が間違って伝わった。09年12月には同市の地下鉄の信号システムの配線ミスで車両に誤情報が伝わり、速度超過の列車が事故を起こした。
中国通号は1953年設立の鉄道信号大手。一時は経営不振に陥ったが、高速鉄道の建設拡大で業績が回復。中国市場で過半のシェアを占め、ナイジェリアの鉄道やイラン、北朝鮮の地下鉄に納入実績を持つ。10年の売上高は120億元(約1450億円)で、利益は12億元。。
傘下に信号用ソフトを開発する「北京全路通信言万研究設計院」や仏鉄道設備アルストムとの合弁会社を抱え、その2社が中心となって事故原因となった信号システムを開発した。12年に上海と香港での上場を計画していたが、遅れることになるのは必至だ。
(北京=多部田俊輔)
*原因が、この会社だけなのかどうかは、分かる訳もなく、最終的に、どう決着をつけるのかは、全て、党次第の国なのだから。