貴方がた、この20年超、「下品」、をやり続けて来た方たちが、土建屋と称し、まるで諸悪の根源であるかのようなレッテルをはり続けてきた事とは全く違うのである。
ムッソリーニ後の言葉に重ねて「食と配分」が為政の命運を決することを指摘し、阪神淡路の迅速復興とリーダーの覚悟を称え、「第6の波」の資源・環境イノベーションを展望。家族の歌と富岡製糸の女性労働史、レンブラントから光琳・宗達・光悦まで日本美術の再発見に触れつつ、現政権の場当たり対応と「復興庁」構想を批判。真の「上品」を体現する東北の人々と、20年の「下品」が生んだ歪みを対置する。
2011年3月22日のブログ記事。東日本大震災下の政治の無能ぶりを、「空腹な無政府主義者」という言葉で痛烈に批判。阪神・淡路大震災での貝原俊民知事のリーダーシップと比較し、命を賭した真のリーダーシップを求めます。また、日本の芸術や文化財が海外に流出した歴史に触れ、一部の政治家やメディアが「土建屋」と蔑んだ建設業界こそ、日本の誇るべき「上品」な職人集団であると力説。真の品位は、私利私欲に走る権力者ではなく、現場で黙々と働く人々にあると主張します。
「食の500年史」、ジェフリー・M・ピルチャー著…日経読書面、小欄から。
2011/3/22
「われわれの胃袋には理想などない。満腹のときは保守的になり、空腹のときは無政府主義者になるだけのことだ」。ムッソリーニ体制崩壊後、イタリアのある市長が発した言葉が引用されている。農耕社会が形成され「食」が権力の源泉となって以降、その分配のありようは、為政者たちの命運を決してきた。…後略。
…前略。
しかし被災地はその後、世界の災害史上例のない速度と質で復興をなし遂げた。貝原俊民兵庫県知事の強力なりIダーシップのもと、神戸市、芦屋市、西宮市など行政の人々が垣根を越えて連携し、民間と手を取り合って復興に取り組んだことが大きい。
貝原さんは3ヵ月間も県庁に泊まり込み、国への報告、陳情に日々追われながらも強い信念をもって復旧復興の陣頭指揮をとった。時折、県庁で姿を見かけたが、声をかけるのもはばかられた。その復興にかける熱意は、国を動かし、市民を動かした。リーダーは命を張ってこそと、その姿に思った。
…後略。
「第6の波」J・B・ムーディ、B・ノグレーディー著…日経読書欄から。
書名にとられている「波」は、ロシアの経済学者、コンドラチェフが発見した50大年周期の世界経済の循環の波を指す。1780年代に始まる紡績業をけん引車とする 「第1の波」、1848年に始まる蒸気機関の発明を起爆剤とした「第2の波」などだ。著者は1980年ころに始まり2001年に崩壊した情報通信技術による好況を「第5の波」と呼ぶ。
これから起きようとする「第6の波」は、高騰する資源をより効率的に利用し、環境負荷を下げるイノベーションがけん引する、と著者はみる。その発想の原点は、世界が資源浪費中毒にかかった結果、「資源が底を尽きかけ、気候変動と食糧危機」の脅威にさらされているという認識だ。…後略。
「家族の歌」、河野裕子ほか著…日経読書面、小欄から。
著名な歌人一家のリレーエッセーをまとめた本書は、何よりもまず、妻として母として家族の中心にあった河野の最期の日々の記録である。夫の永田和宏が深い喪失を歌う。〈あほやなあと笑ひのけぞりまた笑ふあなたの椅子にあなたがゐない〉。他方、今は独立した2人の子供が幼かったころ、米国で身を寄せ合うように暮らした思い出なども描かれる。人と人が出会い、家族をつくり、共に時間を過ごすことの哀歓が全編に漂う。
「富岡日記」、和田英著…日経読書面、小欄から。
明治初期、官営富岡製糸場に伝習工女として入った信州士族の娘の回想録を復刻した。16歳で働き始め、徐々に仕事に熟達
し、やがて郷里の製糸場で指導者となるまでの様子が、場内の人間模様や出来事とともに語られる。「女工艮史」の暗さはなく、弱音を吐かずに精進する姿には、当時の士族の誇りも見える。富国強兵に向かう社会背景から女性の労働事情までが生き生きと伝わってくる貴重な時代証言だ。(みすず書房)
『レンブラント』熊澤弘著…日経読書面、小欄から。
明治時代の洋画家、黒田清輝らが〝レンブラントより光琳″と日本美術の「仮想敵」にみなすほど優れた陰影表現を見せるレンブフント。著者は近年の研究成噪を踏まえて画家の生涯をたどり、現代における魅力を問い直す。彼の作品を鑑賞する機会が増えた今でも、日本人のそうした印象は変わっていないと指摘…以下略。
*尾形光琳は、そんなに凄かったのかと思った私は、今日にでも、光琳を調べてみるつもりだが
NHKBS1が、「世界も伝えた」として…今朝3時に放映されたというBBCから。
「津波は怖かったんですけど海の近くに住むのは好きです。」不明の父をさがす兄妹と題して今朝3時にBBCで放映された特集の中で、がれきの中から、父親と一緒に海で遊んだ時に使ったリュックサックを見つけた後に、小学生の妹がインタビューに答えて発した言葉。
今日だって報じられている避難所でバタバタと死んでいっている人たちや…、
今、アメーバで、読みましたよとのペタを付けた頂いた読者の方のブログを読んでみた。
http://ameblo.jp/nk2336nk/entry-10834455595.html
http://ameblo.jp/nk2336nk/entry-10837422967.html
読者の皆さま方も読んでみて下さい。
私が糾すのは、誰が、この様な人間を選択し、世論形成を為したのかと言う事を…しかも、それは民主主義に反した権力の横暴に追従したという由々しきこと…
忘れてはいけないし、二度と、この様な事を為した者たちを言論の表舞台に登場させてはいけないんだってことだけが…今日だって報じられている避難所でバタバタと死んでいっている人たちや、助かったはずの人たちへの唯一の供養なんだと。
昨夜、眠る前に、尾形光琳を調べていて…。
昨夜、眠る前に思い出し…これは相手が相手ですから致し方なく(笑)、少し睡眠を削ることとして尾形光琳を調べ出した。当然ながら俵屋宗達、はては本阿弥光悦にまで調べは至った。(笑)その過程で、シアトル美術館所蔵の西行の和歌を書いた巻物を、有り難い事に瞬時に観れたりしながら。
明治の廃仏毀釈と言う大馬鹿な所業の時に、日本の貴重な文化財は、海外に、たくさん流失した訳です…それが西洋絵画に重要な影響を与えたのも、本当に皮肉な話でしょう。尊王攘夷と勇ましく、やってはいけないことをした者たちは、…西洋に学べとやった訳ですが、当時の西洋の画家たちは、大いに日本画に学んだ訳です。…雪舟や宗達、等伯、狩野派、北斎、歌麿、etc.
現代の薩長の雑兵に等しく、己の英達、己らの権力と言うか、閥づくりにのみ汲々している、結構なウマ・シカ野郎たちは、…この間からずっと、今朝も18人ほどが避難所で死んだと告げている時に、…まさに、自分たちの宣伝を為す場が来たとばかりに、尊王攘夷と勇ましく、新たに復興庁なるものを作るのだと。
そんな阿呆な事をしている暇に、必要な薬品や飲食料や医師たちを乗せたヘリを一台、飛ばせよ、と思う国民の気持にも気がつかず。
何度も言うが、これらの雑兵を選択したのは、大新聞の論説員たちや、たへばなや、キャスター達である、と。
書、本阿弥光悦。画、俵屋宗達。歌は西行。
こゝろなき 身にも哀れは しられけり
鴫(しぎ)たつ沢の 秋の夕暮れ
「鹿下絵和歌巻」…シアトル美術館所蔵。
http://www.seattleartmuseum.org/exhibit/interactives/deerscroll/sam_deer.htm
で、ご覧ください。
私は、昨夜、もはや寝ぼけ眼で、或る方のブログから、これを知ったので…へぇー、
西行は、こんなに絵も、書も(書はそうでしょうが)上手かったんだ、と思って就寝した(笑)
光悦は三大書の一人、宗達は語るまでもない…この様な物が、ごそっと海外に流出したのが廃仏毀釈…NYの路上で雪舟が売られていたなどと言うのも、さもありなんだった訳です。
岡崎公園を疏水沿いに南禅寺へ、蹴上側から入る時に、いつも思うこと…。
此処の交差点下西側に、旧・山縣有朋別邸が在るのだが…長州藩の、わずか20石の侍だった者が…立身出世、それ自体は一向に構わないのは無論…実質は政府役人であった者が、こんな日本の宝物の様な場所に、家康殿の時代の各藩主=各国王の様な、豪壮な別邸を、どうして建てられたのか?
今のウマ・シカ連中は、この男に比べれば全くの小者たちとして藩閥政治をやって来て、その愚かしさが極まり、もはやジ・エンドと言う時に、今回の事が起きた。…いそいそしないでか…。
己達の似非エリート振りは、とうに否定されていた事にも気付かず…天下のエリートを、企業を悪しざまに怒鳴りつけたり、…さぁ、自分たちの藩閥を固める絶好のチャンスとばかりに、不要・無用の庁をいそいそと作りだした…さぁ、これでまた己に与してくれる人間を=閥を一人、増やせるぞ、と、…更にはメディアを通して、自分たちをアピールできる絶好の機会とばかりに、…余分に税金を使う事には考えも至らず…。
本当に必要だというならば、…現体制では対応できていなかったと世間に公言しているに等しい事にも全く気がつかず、首が繋がった嬉しさに、彼らがいそいそしている間に、…本当の、「上品」、を世界に指し示し、感動すら与えてくれている、我が愛する偉大な東北人たちは、ここ数日だけでも、避難所で、ゴソゴソと死んでいるのである。
「上品」、で在ることと、「下品」、で在ることについて。
前述の男が、全くの足手まとい、必死の、決死の作業の邪魔に成る事にも気付かず、いそいそと、その肩書きの重さがもたらす弊害にも気づかず、…数百年ぶりの大災害であって、貴方が怒鳴ったり、息まいたりする様なレベルのものでも何でもなかった。
この男たちが好きな表面的な原理論で言うならば、東京電力には罪はないにも関わらず、一遍の同情も見せず、官房長官は、補償は、先ず、東電でしょう、と言い放った。
今回の事故は、BPの事故とは違うのである。ましてや原子力発電とは、政治も率先して進めて来た事ではないか…自分たちは野党だったからは免罪符にもならない…もし、誰もが、今回の事を予見できていたと言うのなら、体を張ってでも、その建設を阻害したら良かった訳だし…貴方がたは論戦闘争こそは本領なはずなのだから。
もし、東電が貴方達と同様な、「下品」、な企業で、…法律的には、私達には非はない。非は、人類史上最大級の大地震の後に、火事場泥棒の様に、やって来た大津波にあるのだから、と、異議申し立てをやったら、どうするか。
昨夜は、大成建設の中堅社員がガレキの片付けに出動していた事をNHKは伝えていた。
貴方がた、この20年超、「下品」、をやり続けて来た方たちが、土建屋と称し、まるで諸悪の根源であるかのようなレッテルをはり続けてきた事とは全く違のである。
朝日の論説員で言えば、土建屋政治にピリオドを打って管政権を支えよう…
仕事で、彼らの代表選手である、鹿島、竹中、大成、大林を訪れた事の有る者なら、誰でも知っている様に、彼らは、日本を代表するに相応しい優秀な知性を持った「上品」、な企業なのである。
土建屋などというレッテルほど彼らにそぐわないものはないのだ。…何故なら、彼らは技を、匠を極めた職人たち、芸術家たちでもあるからだ。