経済学教授への提言:増税というバイアスを外す
2011年、経済学者・伊藤元重氏の論考を読んだ筆者が、彼に直接問いかける形式で綴った文章。財務省との人脈から生じる「増税」へのバイアスを指摘し、その発想を一度捨てることで、新たな経済再生への道が見えるのではないかと提言する。
最後に伊藤元重さんの略歴を見れば、彼は私のほとんど同級生ではありませんか。
2011年08月23日
例えば、元重さんよ、貴方が私の発想に至る為の、いくつかのヒントを提示したいと思う。
最後の部分から一つ言えば、「不幸の原因はみんな異なる」、ここにも大きなヒントがありますよ。
もう一つ、世界経済にとって景気が回復軌道に乗ってくれるのが一番の良薬である。まさにその通りです。
問題は、あなたにも、財務省という、財務省の考え方というか、財務省の人脈というか、財務省にいる人間というのは、貴方にとっても私にとってもそうなのだが、同級生や先輩、後輩のようなもの。
私は全くのアウトサイダーとしての人生を生きてきたから、幸いな事に我が人生の中で、財務省のエリートと話をした事はない。
一方、貴方は、頻繁に話をする事があるだろう。
その結果として貴方の見事な頭脳にも、否応無しに、この20年超日本を覆ってきた、…つまり、たった3万人ではあるのだが、口を開けば言うところの発想=消費税増税、そういうバイアスがかかってしまっているのでしょう。
景気の悪影響を懸念して増税に踏み切れない結果、とあなたは書いている。
伊藤元重さんよ、一度、この増税という発想、観念を頭から外してみたらどうか、
そうすれば、私の発想があなたにも宿るかもしれない。
一番のヒントは、あなたが日本という国をどういう風に考えているか、
或いは、自分の力で、自分の頭脳なら日本の国は救える、
日本はそういう国だと、
日本が潰れたり、縮んだりすることは、ありえないし、その事の方がおかしいのだと。
日本は、どんな国かを認識すれば、私の答えに到達するかもしれない。
何故、日本は元に戻らなければ駄目なのか。
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