今日は、ジェミア&J・M・G・ル・クレジオ〈著〉の「雲の人びと」を…
購読者の方々なら、私と、J・M・G・ル・クレジオの関係は御存知のはずだから。
有無。
日曜日の朝日新聞の書評欄に、やっぱりな、と思う事が在ったのじゃ。
評者:川端裕人(作家) 村野美優訳、思潮社・1890円、という内容じゃったがのだが。
そこで紹介されていた、言ってみれば、この本のテーマなのじゃが、
購読者の方々は、私が、初めて、醍醐寺を訪れた、冬の寒い日に、
講堂の向こうに在る森を観て、一人、いつまでも慟哭していた私の姿を覚えているじゃろう。
評者は、以下の様に紹介していたのじゃよ。 文中黒字化は私。
ル・クレジオは述べる。「本当の帰還というのは……世界の果ての谷の中であなたを待っている人に出会うこと」だと。

2012/6/7、京都府立植物園にて。