Gooblog完全終了の翌日、加地伸行氏の最終連載コラムに触れて

Gooblogが2025年11月18日に完全終了し、約30万件に及ぶ記事を新ブログへ移転した翌日、筆者は月刊誌WiLL最新号に向き合い、加地伸行氏の最終連載コラムを読む。加地氏が語る、高市早苗氏との若き日の出会いと深い敬意、そして自身の連載終了と新企画「人生相談」開始の告知を通じ、日本の政治文化と知的伝統を再確認する内容となっている。

Gooblogが11月18日…昨日…午前11時をもって、完全にサービス終了をした。
2010年7月16日から、ほぼ毎日、世界に向かって発信し続けた本欄の章は30万件を超えるものだった。
これを、はてなブログとアメーバブログに移転するのに大変な時間がかかり、その他のことはほとんどできないような状態だった。
定期購読も、この間はほとんど読まないような状況だった。
さて、とにもかくにも、昨日でGoogがサービスを終了、アメーバへの移転作業もあらかた終了した。
途端に、私は、月刊誌Will今月号に手が向いた。
以下は、巻頭を飾る加地伸行さんの連載コラムからである。
なお、この連載コラムは本号をもって終了ということらしいのだった。

年もしだいに暮れへとむかいゆく11月-老いゆく己れをひしひしと感ずる今日このごろじゃ。 
さはさりながら、老生、相い変らず、憎まれ囗を叩いておるわな。
これは、生涯変ることはあるまいて。 
ところが、おっと、なんと、びっくり仰天ごとがござった。 
すなわち、日本の新首相候補に、高市早苗氏が選出されたことである。 
このことが、なぜ老生を感動せしめたのか。
そのわけはこうである。 
もう遠い昔のこと。
老生、大学退職後、諸処において講演をしていたが、そのある日のことであった。 
奈良県の某寺院の広い座敷において講演を行なった。
その終了後、老生の講演場所から数列めあたりの畳敷の席に、一人の女性がきちんと正坐しておられたが、近づいてこられ、挨拶された。
高市早苗氏であった。
老生、驚いた。
まさか国会議員の出席とは。 
そこで、思わず問うた。
どうしての参加か、と。
すると、こう答えられた。
「勉強のためです」と。 
老生、深く感動した。
この若い方がわざわざ勉強目的とは、と。 
以来、新聞紙上において、高市氏の尊名を眼にするとき、必ず読んできた。 
それが続き、そして、今回の慶事に至るとは……。
今はただ、あの方は〈流石〉という敬意有るのみ。 

さて、当欄を御愛読の諸賢に対して申しあげます。 
これまで、ずっと長く御愛読下さり、まことにありがとうございました。
実は、今回をもちまして、老生は引退申しあげます。
理由はただ一つ、まさに老生ということばがすべてを物語るわけですが、その通りです。
しばらく休みたく存じおります。
ただし、本誌との御縁は続きまして、新企画の〈人生相談〉を担当することとなりました。
タイトルは「人生相談あれこれ」というあたりを考えております。 
担当者は、老生ともう一人との共同、私よりやや年長の友人。
名は〈二畳庵主人〉。 
同氏の毒舌は、いやもうものすごく、わたくしなど、いつもタジタジ。 
そのあつかましさは、どうか私に免じて容して下さらば、ありがたく存じます。
ほんま、ほんと。 
さて、話をもどしまして、高市早苗総裁の登場-これは、画期的なことです。 

後略。

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