人間の縁とは本当に不思議なもの。

O大学法学部を出て或る商社で仕事をしていた前述のD君と、既述したように荒野に向かった僕が…人生の仕事として不動産を選択することとなった大手デベロッパーに居た時…僕は同級生達の間では所在不明の人間で在ったのです…再会したのは地下鉄淀屋橋駅のプラットホームだった…。

NYで弁護士をしていた彼と日本で再会したのは、愈々、日本が不良債権の山で、大変な状況に成っていた時…お互いに1人だった…北新地の路上でバッタリ。

あまりの事に、最初は幽霊かと思ったほど…その後で爆発的な嬉しさが訪れたのは言うまでもなく、当時、行きつけの店だった北新地有数の割烹で食事。

彼が携帯で細君に僕と出くわし一緒に食事をしている事を伝えた後、僕と電話を代った…結構長い空白の時間の後なのに、彼女は寸鉄人を刺すが如くに、僕の声に、こう言った、「どうしたの、情けない声をして」 米国暮らしが日常と成って、何のてらいもなくストレートに感じたことを言った訳ですが…経営者として本当の苦境に立たされ出した僕の心が声に出ていたのでしょうね。日常に会っている人が誰も気が着かないのに。

さて、

縁は異なものと、更に思ったのは、
翌日は、お互いに東京で仕事。
おまけに宿泊のホテルは、彼は全日空、僕はオークラ。
坂を挟んで目と鼻の先。

翌日、東京で昼食の約束を交わし、なんとも不思議で、この上なく楽しい夜を終えたのでした。
この夜、僕が招待した割烹と、
その後に、彼が、僕の歌を聴きたいと言うので向かった店の事は後日。

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