今朝の朝日新聞一面の、星浩の論説を読んで。

僕は呆れかえった。

彼は政治部記者をずーっとやって来て地位を築いて居る男のはず。

そんな男が政治を論ずるのに、政治家ではなく、ましてや、政治なり、民主党なりについて、詳細な論文を書いたりした訳でもない、管直人氏の妻の言を引用して、小沢一郎氏を断罪するような文章を書いているのである。

僕が社会に出てから出会った有能なビジネスマン…皆、本当に仕事が出来る本物達だが…に共通している事があった。

皆、家族の、家の字も醸し出さない男たちだった…その内の、ごく、少数は、その奥さんも知っているが…長い付き合いの中で、そういう雰囲気を醸し出す事は一度も無かった。

それから、お決まりの様な、小沢一郎=建設業界というステレオタイプな論難。

星さん、僕は、政治には金が掛るのものだ、と或る章で書きましたが、例えば、菅直人氏や、仙谷良人氏、前原誠司氏等に、どのような人たちが献金しているのかは全く知らない。

政治家の献金について言うならば、極端に言えば…いや、ジャーナリストなら、全ての政治家の献金状況を明らかにして、誰かを論難すべきだと僕は思う。

小沢一郎氏に、或いは星氏が言うように、田中派への大きな献金団体として、建設業界が在ったというなら、それは、田中派が一番強い政治家集団だったからではないのか?

小さなビルを一つ建てるのでも、周囲には様々な問題が在ったり、生じたりするのが現実社会です。

ましてや大きな事業、大きなプロジェクトとなれば、関係諸官庁や地方公共団体との折衝や、地域住民…それは個々のレベルに至るまで…との交渉、実に様々な問題が生じてくる訳です…僕が、当初に言及した北ヤードは、国鉄清算事業団=国民の土地であるにも関わらず、計画完了まで、20年超の時間を要した訳です。

発言力、発信力、調整力の強い勢力が、政治家としての最大派閥であるとすれば、
大きなプロジェクトに関わる建設業界が弱小派閥に政治献金をすることは無意味でしょう。

僕は、この文章を書き出して、本当に驚いた事があるのです…その年の優秀な作品として賞を取ったジャーナリストが、経世会は、党外の言論を、抑え込むような事は、一番、しなかった…そこで鍛えられたライターも多い、と週刊朝日の記事中に在った事です。

物事の真実とは、ステレオタイプでは捉えられないものだと僕は思う。

管直人の奥さんが良妻であるか悪妻であるか、或いは、美人かいなか、そんな事には、僕は、全く、関心がありませんし、彼の妻に、日本の政治の未来や、経済の問題を聞きたいとは、全く思わない…満天下を唸らすような素晴らしい論文を発表しているのなら、話は別ですが。

それは、考える人間、思索する人間としては、当然の態度ではありませんか?

あなたが、政治とはポピュリズムであると仰るなら、僕は何も言いませんが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

前の記事

それにしても…。