昨夜の「パイレーツ・ロック」
今日の最高のプレゼント…今、スターチャンネルHVで、午後9時からの「パイレーツ・ロック」を観終えた所…これは、英国だから創れる、最高の映画の一つだった…僕は、パイレーツ・オブ・カリビアンなんかより100倍良いと思う。
ケネス・ブラナーや、フィリップ・シーモアが出演している事だけでも、分る人には、分るはず。
ビル・ナイツ…「アクト・ナチュラリー」の時、僕は、フランスのジョニー・ハリディが年老いた自分を演じているのだと思っていた…2009年、英・独合作、この映画でも、彼は、海賊船とロック局・オーナーの役を良い感じで演じている…
ケイト・ブランシェットの様な女優が、日本には存在しえない様に、この映画も、今の日本では創れないもの…見せかけや、真似ごとは出来ても…の一つ。
何者かに属した「精神に於ける呑百姓」には、絶対に創れないものがあるのです。
それを知らない限り、日本は、世界のリーダーには成れない。
フィリップ・シーモアは、この台詞を言う為に出演したのかもと思わせる…船が沈んで行く最中にもDJを続けて言うのだった…政治家なんかには、よりましな世界なんか絶対に創れないが、これからだって世界中の若者は、音楽で夢を創りつづける…
この映画は、今朝、僕に、かつて、みたことがない夢を観させた。何もかもが明瞭だった。場所はモントリオール。気鋭の音楽家たちの、いままでの演奏会とは違う…構成を含めた何もかもが、知性と自由な雰囲気に溢れたとても素晴らしいものだった。
僕の、使命としての1冊の本を、5年前に考えていた構成では無く、この「文明のターンテーブル」が、来年の5月までには全国の書店に並ぶ時に…考えていた構成とは、全く違う形で書いても良いのではないか…この本の中で指し示しても良いのではないかと考え出している。
標題の映画は、最後に字幕で、今、英国には299局の音楽局が在って、毎日、ロックやポップスを流し続けている。と告げて終演したのである。