芥川とテレビ局の遭遇。
20年ほど前、TBSのディレクターが弊社を2日間、訪問した事がありました。…「時事放談」がマンネリ化を通り越し、新たな番組を始める…ついてはゲストコメンテーターとして出てくれないか…今まで、様々な経営者に会ったが、貴方のような発想の人には会った事がない…として。
当時の僕は、既述したように、馬車馬のように働いていた時分で…お客さんや取引先との約束は、必ず、ずれて行く…親友たちは仕方がない事として…遅れるのが当然の芥川として、容赦してくれていたほどに。
二日目…彼は、長い事、弊社事務所に居たのですが…社長が本当に忙しいのが、良く分りました…社長室にカメラを持ち込みますから、出てくれませんか…一瞬、心が動いたのですが。
高橋和己か、ル・クレジオなのですが…体系としての思索をもった人間…
雑踏の中に居る孤独…それを失いたくなかったので、固辞したのでした。
その後、某大企業で部長をしていた女性が探していた家を仲介した際に、この時の話をしたら…彼女は両手でカメラのフレームを作り、芥川を見た…社長さん、勿体ない、出れば良かったのに…日本中の女性の8割は貴方のファンになったわよ…これは自慢話等の類ではありません事をご了解ください。
神様が、そうした通りに、僕は、いまだ独身なのですが…この時に、イエスと言ったら、一つだけ良い事は確かに在ったでしょう…別嬪に出会う確率は山ほど在っただろうと言う事だけですが。