東洋に生まれた、ル・クレジオ。

自民党が自壊したのは神の罰だったのではないかと芥川は思う…実は唾棄すべき戦前の精神を持ったままだった自民党の田舎政治家…旧・福田派に多かったのです…が、それゆえであるのだろうが…ヒロシマ・ナガサキに行く事を嫌がり…行っても形だけの有り様を繰り返し続けた…これら…史上最悪の戦争の後に、不幸にも続いた…冷戦構造にかこつけて生き延びていた…許されざる者たち。

 

60数年経って、神が鉄槌を食らわせた…それが真相なのだと僕は思う。

 

同時に僕は思うのだ…或るジャーナリストが真実を告げてくれたことを契機としてネットで様々な事を調べているうちに…文芸春秋社は上記の旧・福田派と特別な関係に在り、滅多に、この派閥の領袖たちの批判記事は書いたり掲載したりしなかった。と

 

この出版社は芥川賞を授与していることが最大唯一の存在価値な出版社であると僕は思うが…上記の田舎政治屋が戦後60年に渡って絶えず教育の現場に口を出し…この世で最も高貴な職業の一つである教師と、その現場を委縮させ、教育に於いて最も大事な物である自由の気風、勉学の気風=真実を学ぶ気風をなし崩しにして、彼らを単なるサラリーマン化させた事、

 

同様に、絶えず党外の言論に圧力を加えた結果…政府認可企業であるNHKは、御用ニュースを垂れ流す様な事に成り…同様に、実は政府認可企業である民放は…当たり障りのない人畜無害の番組作りに向かいだした挙げ句…有害極まりない人類史上最悪の痴呆テレビ局となってしまった…

 

このテレビ局がつくる低劣な…お笑いのレベルとしては最も下劣な…客いじりや仲間内ネタ=楽屋ネタ=いじめネタが…24時間全局で20年超繰り返された結果と相まって…

 

「日本の失われた20年」の大半の年月は、この福田派全盛時代だった…彼らが作った…資本主義に傾斜しすぎた社会が…中間層の剥落…1億総下流転落社会…豊かなのは10%の層だけ…結婚もできない低収入層が1,100万人超…少子高齢化社会を作り出した結果と絡み合い…

 

日本中の学校における陰湿なイジメは、下らぬ芸人たちのいじり芸と水脈が同じであることは無論…その低劣さは全く一緒と言っても過言では無く…無知性で物を言い続けたワイドショーの類は、無数のモンスターペアレントを生み出した。

 

このような日本の20年を作った政治屋たちに肩入れした出版社に…芥川賞を授与する資格は…もはや無いと僕は思う。

 

ましてや芥川龍之介は…或る章で書いた様に…或る時、何故、高校生時分の僕が、あれほど彼に傾倒したのかを…突然…理解した…彼は日本が生んだ最も偉大な人間である…それは…その章を読んで下さい。

 

その芥川の魂とは何も関係が無い…今の今、ここに居る己のよしなしごとを書く事を…文芸と心得ている様な人間達に…芥川賞という名前を与える事は、もはや許されないと僕は思う。

 

ましてや芥川の魂とは…正反対の有り様を作り続けた政治…に加担した出版社には、尚の事、その資格はないと僕は思う。

 

この世界には、自分と全く同じ人間がもう一人いる、とは皆さまも聞いた事があると思う。

 

僕は20歳前後の時に、偶然、J.M.Gル・クレジオに出会った…読み続けた3冊目の「物質的恍惚」で、驚愕した…もう一人の僕が居た。

 

同時に思った…良かった、彼が書いたのだから、僕はもう書く必要が無い…書くと言う難儀な作業から僕は解放された…僕は僕の人生を生きて行けば良い。

 

ところが、そうではなかった訳です…皆さんと同じく、僕もたまたま日本に生まれた…アフリカに生まれたら黒人だったろうし、欧米に生まれたら白人だった訳です…彼が言った様に…環境があなたをつくり、あなたに皺をよせる…のです。

 

僕は日本に生まれたのであり、日本には、日本特有の…解決されていない問題が有ったのです…それが私たちの戦後、そして今の…全ての問題の根源に在るのですから。

 

かつて、芥川龍之介は、レーニンに対して「君は東洋が生んだ、草花の匂いがする電気機関車だ」と形容しました。

 

僕が永遠に愛する同級生達…今は皆、日本を代表する大企業の中枢に居る…県下の中学校で、12の者たちばかりだった…の中には、あのジーナ・ロロブリジーダをこよなく愛していて、その講義の面白さゆえ、皆から愛されていた世界史のS先生が…ロシア革命の単元の時に…「ここは俺より芥川の方が詳しいから芥川にやってもらおう」と言って…仕方なく、2時間分、教壇に立って講義したKが…芥川であることは、とうに分かっていると思いますが。

 

あの時の講義を締めくくったのは、この芥川の言葉でした。

 

今、僕は、東洋に生まれた、ル・クレジオとして、これまでの日本と、文芸春秋社を批判する。

 

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