満月。
今、弊社専務は、「科学者としての宮沢賢治」斎藤文一著。という本を読んでいるそうで、さっき、ネットで、文中とそっくりの北上川の写真をみせてくれたのですが、芥川は、故郷の風景と一緒だなぁ、と感じた。
既述した様な、神様が、最初の試練として与えた家で、苦しんでいた少年時代、僕は、夜に、しばしば家を抜け出して…海に続く一級河川の川べりに立っていたのです…向こうには芥川が青年時代を過ごした…本当に素晴らしかった級友たちが440人もいた…永遠に愛する母校が在る…東北一の大都会の街灯が遠くに見える…両岸は、北上川の、その写真と同じように緑が続いているのです。
今、Feistの♪Past in Present♪が脳裏に流れてきた…書きながら…慟哭しそうですが。
真実の人生には終わりがなく、真実の本にも終わりが無い(ル・クレジオ)頑張って、最後まで書きましょう。
芥川が暗い夜の岸辺に立っていた川は、万葉集にも、その川の埋もれ木で作られた木の細工物は、当時の第一級の作品と詠われています。
岸辺に立った僕は、幾度となく、金色に輝く満月を見ながら、ハイネが、ライン川に立って詠んだのであろう…金色にわななく満月の夜…を想ったり、夜のしじまを歌った古今東西の詩人たちのことを想っていた。
全く、予定になかったことですが、青年時代の一番の親友たち…お互いの家も行き来した…の中で、分けても親友だったS君は、美男子の中の美男子だった芥川に(笑)「満月」などとあだ名することがあったなぁ…とんでもないやつだ…川向かいの女子高生たちの、噂の美男子だったというのに(呵々大笑)
©芥川賢治