「草の根、日中交流3ヶ年計画」
前述の…中国の大衆運動に詳しい中国人ジャーナリストの安替は…反日教育を受けた、南京生まれの彼自身、「ネットで様々な情報を得るまで、世の中のすべての悪いことは日本が起こしていると思っていた」という…これは驚くべき事だと思う。
21世紀にもなって、こんなことだったんだという驚き…20世紀から、世界に取っての懸案国家においての話なら、まだしも、数字的には世界第二の経済大国に成った国、その国をぬきにしては政治も経済も語れない様なポジションに在る国の現実だったのですから…漫画では無く現実なのですから。
そこで芥川は、緊急提案として表題の計画を発表します。日本側参加者は、前記マスメディアに所属する老若男女3万人、中国側参加者は、安替さんのように、反日教育を受けて、彼の様には…真実に、いまだ気が付いていない3万人の各界・各層の対日強硬論者たち。
毎日、30人づつ、3時間半の討論番組を、3年間に渡って行うのです。NHKも含めた6局で、順繰りにやる。
彼らを日本に呼ぶ費用は、全て6局持ち…この20年の事を考えれば当然でしょう…スポンサーは幾らでも付きます…中国と交易をしていない企業は探すほうが難しいのですから…本当の日中交流、本当の相互理解に繋がるのですから。
その討論会で、お互いが先ず聞くのは、お互いの、具体的な暮らしぶりのこと。衣食住、趣味、読書や音楽の対象…とにかく、お互いの現実そのものを聞き合う事から始める…それからお互いに話を深めて行く。
これだけでも芥川の独創ですが、さらに、芥川の芥川たる由縁…芥川しか出来ない発想とは…何故?3時間半か、と言う事なのです。
人間の脳が集中できる時間は40分らしいから…40分毎に、5分間のティータイムを取るのです…この時に、今、一番評判の、最高に美味しいスイーツを、「日本人の大多数が、毎日、食べている物です」と言って、彼らに出すのです。
3時間半の間に6回…評判のスイーツを中国人30人に出す…これだけで、3年後には、日中関係は正常になります。
何故?…今、日本のスイーツは、その上品さ、その美味しさ、その見事さに於いて世界最高峰…一つ食べ、二つ食べする毎に、反日思想の持ち主たちの言動が…和らぐと芥川は断言します。絶品の6種類のスイーツを食べて、帰国した彼らが、日本に対して、抱く印象は、天と地に、ひっくりかえるでしょう。
これを、毎日、3年間、続けるのです…芥川は、これ以上の日中交流はないと確信しますし、マスメディア5社5局は、この20年の「許されざる罪」を償う為に、即刻実行するしかないでしょう。
これを300万人規模として行うことには、芥川には何の異論もない。
©芥川賢治