もし、ほんとうに日本を愛しているのならば。
日曜日の夜の8時からの、NHKBSH1が、今、連続して放映している「ベスト・オブ・ベスト」特集中だった、ターシャ・テューダーさんの番組は、本当に素晴らしかった。
私がアップした分は、20時~21時半までのもの。この後に、それぞれ一時間半づつ、「90歳以降から2008年に亡くなるまで」「亡くなってから後」と、1時間半×2が続いていたはず。
僕は、当日、撮影した写真の数々を、手間暇かかる形で(縮小ソフトを使えば良かったのですが)保存していたので、次の2編は、ながら観していたのですが…。
一つ一つの画面が、素晴らしい名画の様な、この番組を作り、撮影したのは、残念ながら日本人ではなく、欧米人であり、向こうの放送局だった。
僕は、てっきり、NHKが制作、撮影したものだとばかり思い込んで、最初の原稿の終わりに、NHKの映像美の礎を作った、我が母校の先輩を、こころから誇りに思う…と書いたのでしたが。
問題は、こういう番組が、地上波のゴールデンアワーに流されない国に、わたしたちは住んでいるという事。
この番組が、家族団欒の茶の間に流される国であったなら、どうなるか。
多くの子供たちが、ターシャさんの本物の絵=絵本や、庭の美しさ…様々な花々の、緑の、紅葉の……室内の温かさ。
全てが、一遍の、名画のような、美しさに心奪われて、見入っていただろう。
自分もターシャさんの様な庭を作る人に成りたい…都会では無理だから、お父さん、お母さんの故郷で暮らして、緑と花に囲まれた人生を送ろう…或いは、ターシャさんの様な、素晴らしい絵を書きたいetc. 思索的で情操の深い子供たちが、たくさん輩出するだろう。
ターシャさんの家と庭の上に広がる、空の高さ、青さを見て…日本の家は屋根が低い(石垣りん)ことに気が付き、青雲の志を抱いて、世界最高の知性と自由の国であるアメリカに勉学に向かう者が、かつての様に増えるだろう。
例えば、中国、韓国、インドの若者たちに、今は、かなり差をつけられている等と言う状況も霧散するだろう。
当然、その中から、世界的なビジネスを起業する者も輩出するだろう。
現実はどうか?5社+NHK揃って、indecent=ちゃんとしてない、上品でない、下品な=芸人たちに依る、他人をいじり、いたぶる=いじめの源泉番組、或いは、どうでも良い様なへちま俳優たちに依る、アップだらけの下手な演技と、底の浅い史劇ドラマ。
この差は、計り知れぬほど大きいと…同シリーズ・昨夜の分…ビバルディの「四季」を、日本、ニューヨーク、オーストラリア、フィンランドの、バイオリニストたちの、それぞれの風景…NYの春夏秋冬、彼らの暮らし振り、フィンランドの春夏秋冬(特に冬)と暮らし振りを、素晴らしい映像…名画の様な映像の洪水だった…を、眺めながら、痛感した。
日本の民放関係者…トップから現場に至るまでと…民放の痴呆番組を真似、やたら芸人を使う事が多くなってきたNHK(特にNHK関西)のトップから現場に至るまでは、今こそ、気づくべきだ。
…もし、ほんとうに日本を愛しているのならば。