この時、こんな木々のざわめきは、いつ以来だろうと思うぐらいだった。

今回の同行者だった専務は子供のころ西向日町の祖母の家に行った時にいつも聴いた木々のざわめきと一緒だと。

この音がとても好きだったと言った。芥川も頷いた。良いね。と…本当にざわざわざわーっと声を上げるのである。

それは魂を揺さぶる様な音だった。

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