ときに家康殿、先ほど、面白いことがあってのぉ。 ほぉ。

こないだ紹介したくりきんとんさんが電話を掛けて来たのじゃ。 うむ。 「さっきの人の一生は…」良かったですね。そうじゃろ。

それで誰の言葉なのでしょう? えぇーっ! と、ずっこけてしまいましたがな。 ありゃ、まぁ。わしの故郷で生まれた女御じゃったのぉ。

そうなのじゃ。 うむ。 しかし芥川殿、あの女御殿は掛け値なしに心根が優しそうな御仁だったぎゃ、天は二物を与えずじゃろぉ。

わしにも足らぬところは一杯あったのじゃから。芥川殿もそうでござろう。 御意。 わしは思うのじゃが足らざる所を知る、これが偉人の大事な要素じゃと、常日頃おもっておるのじゃが、芥川殿はどう思われるかのぉ。 全く同感でござる。

しかるに今の政治家達というのは、足らざるところを隠し何でも知っているが如きの顔をする者が多いのではござらぬか。

全く仰せの通り。 わしはこれを小人と定義するのじゃがのぉ。 これ災いをもたらす者なり。 と。…御意にござる。

 

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