歌手について…。

歌うということは、ピアノを奏でる、バイオリンを弾く等と同様に…「音楽は響き」の中にあるもの…だから、優れた作曲家たちの作った曲を歌うオペラ歌手は声の響きが良いだけでも名歌手となれる。…が、超一流となるのは、マリア・カラスがそうだったように、オペラ歌手としては当然な響きだけではなしに、歌の中に魂が在るかどうかに依るのだと芥川は思う。

今、世界をリードしているカナダ、米国、英国のバンド達には21世紀の響きが在るのだと芥川は以前に書いた。

昨日、僕が聴いた歌手は、端倪すべからざる精神と眼差しを持った歌手で、その歌声に込められた魂の深さを僕は戦後日本の最高と考えている。…奇しくも彼女も田舎育ちで、一時、大レーベルに所属し東京に住んではいたが今は故郷で思索を深め響きを深めている。

僕は彼女の武運長久を(笑)醍醐寺の弁財天に代わって祈る。

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