昔の「暗さ」と、今の「明るさ」について…。

同様に弊社専務は、「昔は本当に暗かったんやろうな…」と言った。だから月見をしていたんや…暗くなったら他にすることがなかったから(笑)…つまり月明かりが一番明るい、大半の場所が、それほどのまっ暗闇だったはずだと。

昨日、地下鉄で芥川が考えていた事は…この暗さが彼ら、(と言っても一部の支配層である所が昔の悲しさだが)、の内面の深さ、充実をもたらしていたのではないか…僕は、エル・グレコの事を思い出していた…外の明るさは自分の内面を暗くすると言って年中カーテンを閉めてローソクの光りで絵を描いた、偉大な画家エル・グレコの事である。

一方、今の、特にテレビに溢れている、「便所の100ワット」、は何を産み出したのか。言うまでもないな、と芥川は一刀両断したのだった。

©芥川賢治

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