TPPについて…今朝の朝日は良い特集を組んでいる。
民主党参院議員大河原雅子さん 黒字化は芥川。
生活分野が犠牲になる
先月、経済学者の宇沢弘文・東京大名誉教授を代表に「TPPを考える国民会議」を立ち上げました。党が分裂しているように見える? とんでもありません。
菅総理が「情報収集して6月までに決める」とおっしゃいました。それを受け、国民的な議論をしましょうという呼びかけです。菅総理の言う 「熟議」のケースにすればいいと思っています。自民党政権時代に「世界貿易機関(WTO)に入るかどうか」を国民的に議論したことがあったでしょうか。…中略。
特にアメリカは日本に対して規制緩和や認証期間の短縮など、さまざまな要求をしています。日本はアメリカの大お得意様といえば言葉はいいですが、アメリカの食糧戦略の対象なんですね。
TPPとは規制緩和や関税撤廃です。このまま日本が参加したら、私たちは外国の要求にあらがいにくくなってしまう。政府も食の安全を守るための政策を自国だけでは決定できなくなる。これで国民に対して責任を持てるでしょうか。アメリカの意思を反映した仕組みになってしまうという危惧がぬぐえません。
生産国から安く入ってくるようになる、という論もあるでしょう。考えてみてください。世界では巨大なフードシステムが展開しています。大規模な農地で、大量生産し、大量に加工する。まるで工業製品のようにして農産物が作られています。確かに安いし、効率はいい。でも私たちの食の安全は大丈夫ですか。
…中略
ところで、なぜ男性議員のみなさんは開国とか幕末、維新が好きなんでしょう。去年なんか、みんな龍馬みたいな口ぶりでした。
本当の維新・開国なら、立ち遅れた民主主義や市民社会を強くするための法整備や仕組みを採り入れた方がいいと思うのですが。