役立たずな官僚たちを首相が叱咤している、というイメージを作りたいようです。…週刊文春から。
前章続き。
ならば、と東電関係者が原発への対応について質問しようものなら、「俺に聞くのか! バカヤロー!」と、取り付く島もない。
あるトップ官僚は思わずこう吐き捨てた。
「もう総理の顔は一秒も見たくない。あのウジ虫が!」
経産官僚を狙い撃ちするのは、首相ばかりではない。
「事務次官を集めた『被災者生活支援各府省連絡会議』では、松永(和夫)経産次官がサンドバッグ状態になっています。二十四日の会議では、取り仕切る仙谷由人官房副長官が、『原発の対応が消極的。計画停電も場当たり的だ!』となじった。二十八日には、『屋内退避区域の市町村に対して、原子力安全・保安院次長ら三人が二週間で説明に回る』という次官の発言に、片山善博総務相が『次官自ら行け! 二日で回れ』と叱りつけています」(別の官邸スタッフ)
ある官邸担当記者は、こう語る。「実は、首相が経産省の役人や東電幹部を叱責した、という話は、首相側近が積極的に流しているのです。役立たずな官僚たちを首相が叱咤している、というイメージを作りたいようです。経産省と東電だけを悪者にするつもりなのでしょう」
こんな時に、首相が責任逃れをしていては、「十年後」などあるはずない。
黒字化は芥川。…人は、余程、腹に据えかねなければ、この言辞は出て来ないでしょう。
皆さまがたも、人生に一度ぐらいは、こう言いたい様な人間と出遭う羽目になったことはあるのではないか。