「文明のターンテーブル」再訪。
1億2千万人の誰も気付かずに来た25年。 2010-07-24に発信した「文明のターンテーブル」を再訪する。
覇権安定論
詳細は「覇権安定論」を参照
覇権安定論(Hegemonic stability theory)とは経済学者のチャールズ・キンドルバーガーによって発表され、ロバート・ギルピンによって確立された理論である。
一国の覇権で世界が安定し、かつ経済的に発展するには以下の条件を要する。
1. 一国が圧倒的な政治力及び経済力、すなわち覇権(Hegemony)を有していること。
2. 覇権国が自由市場を理解し、それを実現するために国際体制を構築しようとすること。
3. 覇権国によって国際体制の中で利益を享受すること。
ある単一の国が圧倒的な覇権を掌握しておくことで国際社会は安定するというものではない。
覇権国が諸国に利益を提供することができる国際体制を構築・維持する点が重要である。
この体制が諸国にとって有益なものである限り、非覇権国は自ら国際体制を築くことなく円滑な経済活動を行うことができる。
今の米国が真正な覇権国家である事は上記の条件に照らせば正にその通りでしょう。
25年前、僕は、世界には、何故、覇権(ヘゲモニー)国家が存在するのだろうかと考え続けていたのでした。