火を付けたのは朝日の誤報と河野談話 — 慰安婦問題における「失敗の本質」

慰安婦問題をめぐる国際的混乱の原点は、朝日新聞の誤報と「河野談話」にあった。2011年12月の大使館前慰安婦像設置を転機として、韓国の反日世論は海外へ拡散し、日本政府の融和的対応は事態を悪化させた。にもかかわらず、朝日は一貫して弱腰対応を求め続けた。この経緯を「失敗の本質」という視点から断罪した産経抄の核心部分を提示する。

そもそも火を付けたのは、朝日の誤報と「河野談話」、これこそ「失敗の本質」である。
2017-01-11
以下は今日の産経抄である。
文中強調は私。
小池百合子東京都知事が座右の書に挙げる『失敗の本質』(中公文庫)は、大東亜戦争における日本軍の失敗を分析したものだ。
インパールで日本軍と戦った英国軍司令官のこんな言葉が引用されている。
「日本軍の欠陥は、作戦計画がかりに誤っていた場合に、これをただちに立て直す心構えがまったくなかったことである」。
今から振り返ればあの時、韓国への融和政策の誤りに気づくべきだった。
反日団体が、在韓国日本大使館前の路上に慰安婦像を設置した、2011年12月である。
外交常識に反した暴挙に対して、民主党政権は、韓国政府に撤去を強く求めなかった。
「第2、第3の像が建立される」。
李明博大統領は、日本政府の弱腰を見通していたようだ。
直後の日韓首脳会談で野田佳彦首相に慰安婦問題の解決を迫って恫喝する。
ただの脅しではなかった。
慰安婦像はその後、がん細胞のように海外を含めて増殖する。
揚げ句の果てに日韓合意を踏みにじり、釜山の日本総領事館前に設置されたとなれば、駐韓大使と釜山総領事の一時帰国は当然の措置である。
それでも朝日新聞の社説は、「性急な対抗より熟考」を訴える。
「旅人の上着を脱がせるのに北風を吹かす」。
夕刊コラムはむしろ安倍晋三政権を揶揄していた。
韓国の野党は、合意に基づいて日本が拠出した10億円を返すと言い出した。
国内ではまた、合意は崔順実被告が朴槿恵大統領を唆して実現させた、との説がまことしやかに語られているという。
朝日の主張に従って、いくら日本側が冷静に振る舞っても、「情治」の国の反日の炎は、どこまでも燃え広がっていく。
そもそも火を付けたのは、朝日の誤報と「河野談話」、これこそ「失敗の本質」である。

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