「グリーン・ニューディール」とか、バイデン政権は、はやし立てているけど、環境問題でも中国を頼りにするのは間違っています。

有数の読書家である友人が、この本の中には、貴方の論説が100%正しい事を証明している章があるからと購読を促してくれた。
世界最高の中国ウォッチャーである宮崎正弘さんと石平さんの対談本である。
この本は、日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
本が読める国民は全員が最寄りの書店で購読しなければならない。
世界には、特に欧米には、私が出来るだけ伝える。
p154-159
第4章 コロナより怖い「中国 the only winner の脱炭素」の罠
前文省略
中国が仕掛けた大ペテンの事業・電気自動車(EV)の罠 
以下は前章の続きである。
「グリーン・ニューディール」は嘘八百
石平 
杉山さんは、櫻井よしこさんとの対談「日本の危機を招く脱炭素の罠ー背後の中国」(『WiLL2021年4月号』)でも、「グリーンピース」のような環境NGOは中国に物言えないどころか礼賛したりしていると指摘しています。
宮崎 
「グリーン・ニューディール」とか、バイデン政権は、はやし立てているけど、環境問題でも中国を頼りにするのは間違っています。
30年以上前に日本の政財界の中国支援の柱の一つはグリーンディールだったじやありませんか。 
禿げ山が多いと、洪水、土砂崩れの原因になる。
山に保水力がなくなると、崖崩れ、道路灌木、河口付近の民家は十砂に埋まる。
そこで山々を緑にしよう、って植林事業にふんだんな資金と人材を投入しました。 
協力した人たちが、中国の植林地ヘ1年後に行くと、どこにも木々がなくなって、もとの禿げ山に戻っていた。
住民が乱伐して燃料に使ったからです。 
緑化に成功したのは山東省の北部あたりと甘粛省の蘭州あたりなど数例に過ぎません。
この場所にはわたしも行って見てきました。 
2020年の豪雨で、中国各地に予測以上の被害がもたらされたのは、このグリーンディールの失敗も遠因です。 
他方、欧米はやり過ぎ。
自然環境保護、というより過保護の結果、森林の手入れさえ出来なくなって、日本の林業も廃れ、国有林地帯は荒れ放題となっています。 
そして政治ではドイツなどに「緑の党」とかの極左が躍進するという、いかにも矛盾した現象が現れています。

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