「風呂に入らなかった一千年間」――中世欧州と独善思想の惨禍

高山正之『歪曲報道』より、キリスト教と共産主義に共通する独善思想の危険性を描く。ガリレオの迫害、カルビン派への弾圧、南ドイツにおける魔女狩り、スペインによる中南米インディオ3000万人殺戮、さらには「風呂は健康に悪い」として入浴を禁じたローマ法王の中世政策まで、欧州文明の暗黒史を通して、思想が暴力と無知を生む構造を告発する。

以下は高山正之の『歪曲報道』のp71~p78からである。

偏向番組『クローズアップ現代』。
学者を使った捏造の手口。

キリスト教にしろ、共産党にしろ、
独善の衣をまとう集団ほど、
危険で、はた迷惑な存在はない。

地動説を唱えたガリレオは、
危うく火炙りにされるところであったし、
カルビン派など、
金融やビジネスを、
教会支配から解放しようとした者は、
すべて、異端者として、
焼き殺されていった。

南ドイツでは、
人口の七%が、
魔女として、
焼き殺されている。

大航海時代のスペイン人は、
キリスト教徒ではないというだけで、
中南米のインディオ三千万人を、
殺している。

欧州の中世は、
別名、
「風呂に入らなかった一千年間」
といわれるが、
これも、
キリスト教の元締めである、
ローマ法王が、
風呂は健康に悪い、
と、お触れしていたからである。

この稿、続く。

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