朝日新聞は“報道機関の資格なし”——廃刊を論じる時が来た
本章は西山太吉事件をめぐる「つくられた不祥事」と、朝日新聞が自ら引き起こした悪質な不祥事を対比し、報道倫理の崩壊を指摘する。NHK問題での資料流出や、政治工作を思わせる裏取引を挙げ、安倍晋三氏の「朝日は報道機関の資格はない」という発言の正当性を論証し、ジャーナリストとしての良心があるなら廃刊を真剣に考えるべき時期だと鋭く断じる。
2016-01-08
以下は前章の続きである。
『毎日新聞』の西山太吉事件を不祥事という人もいる。
政府の密約を証明する証拠文書を外務省から失敬した事件だ。
ただ、それを実行するために彼は外務省の女性職員と「情を通じた」から、不祥事だという。
しかしネタを取るのに恐喝など犯罪行為は許されないが、お互いの好意が介在したって問題はないだろう。
現にデカ長に気に入られてネタをもらうなどごく普通のことだ。
男の好意はよくて女のそれは駄目など、儒教原理主義者しかいわない。
あれは検察が不祥事と書けと記者を脅し、各社が意気地なくそれに従っただけのつくられた不祥事だ。
それに比べ『朝日新聞』が表にした5件だけでも正真正銘の、そして悪質極まりない不祥事ばかりだ。
とくにNHK問題では裏で資料を流出させて『現代』に書くという、毛沢東の林彪追い落としを髣髴とさせる。
安倍晋三氏は『朝日新聞』に「報道機関の資格はない」といった。
そのとおりだ。
ジャーナリストの良心があるなら廃刊を真剣に考えるときだろう。