朝日は嘘を「なかったこと」にする——悪質さを巧妙に包み隠す社説の手口

本章では、『朝日新聞』が過去の重大不祥事を巧妙に矮小化し、珊瑚落書き事件以降のみを“公式不祥事”として扱う詭弁的態度が批判される。煙幕記事を「毒ガス」と捏造した佐竹学芸部長が産経批判に逆上し、「潰してやる」と乗り込んだ過去、訂正記事で「毒ガスではなかった」と書かず、論点を逸らして逃げたことなど、悪質な手口が列挙される。さらに記事盗用、録音提供、武富士からの資金受領、資料流出など5件の不祥事を羅列しながら、社説では巧みに深刻さを覆い隠している点が指摘される。

2016-01-08

以下は、そんな書き換えはなかったことがのちに判明するが、『朝日新聞』はいまだに訂正していない。の続きである。
ちなみに煙幕を毒ガスに仕立てたのは当時の佐竹学芸部長で、それを『産経新聞』が嘘と指摘すると同紙編集局に乗り込んできて「朝日」に逆らうとはいい度胸だ。こんな新聞社は潰してやる」と啖呵を切った。
そこらのゴロ新聞よりたちが悪い。
結局、佐竹部長は数日後に訂正記事を書いたが、「毒ガスではなかった」と書かずに、「作戦の場所が違っていた」というはぐらかし訂正で逃げている。
こういう過去の重大な嘘記事を『朝日新聞』はすべてなかったことにして、前述したように「89年の珊瑚落書き事件」から不祥事年表を始めたわけだが、それでも「5年前には広島支局の記者が中国新聞の記事を盗用」する事件が起き、「最近では、取材録音を第三者に渡した不祥事」があり、「週刊朝日への武富士からの5千万円の資金提供」から「NHK幹部らを取材した社内資料の流出問題なども重なった」と計5件を書き並べている。
この社説を書いた論説委員も書きながらため息が出たのではないか。
それでもこの論説委員は珊瑚落書き事件のように、実にうまく悪質さを包み隠し叨っている。
この稿続く。

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