南京でも聞かされた“決め言葉”——虚構を実物のように見せる装置としての記念館

南京大虐殺記念館を訪れた高山正之は、米国人が日本を断罪するときの“決め言葉”とそっくりの言説を中国側から聞かされたと記す。展示は虚構を補強するため雑に演出された写真や改ざんキャプションばかりで、東中野修道教授の検証でも実物証拠が存在しないことは明らか。江沢民による政治的改変の歴史を浮き彫りにし、日中プロパガンダの構造を示す重要章。

2016-01-06
以下は前章の続きである。
文中強調は私。
あまりぞっとしない話だが、実はこの米国人の「決め言葉」と同じものを支那の南京でも聞かされた。
日本軍が南京を落とした後、6週間にわたって市民30万人を殺した、つまり毎日7000人ずつ42日間、殺し続けたその証拠を留めるという「侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館」を見に行ったときのことだ。
展示場はいかにもおどろおどろしくつくられているが、もともと虚構の事件だから物証などあるはずもない。
だから展示品は「日本軍の虐殺の証拠写真」とかだが、すでに東中野修道・亜細亜大学教授が解き明かしているように、どれもこれも検証してみれば同じ人物や同じ場所で演出されたいんちき写真ばかり。
まともな実写は『アサヒグラフ』に載った日本軍兵士らの写真で、もともとのキャプション「農家から鶏を買った笑顔の兵」というのが「農家を略奪し農民を皆殺しにして家禽を略奪した日軍兵土」と変えてある。
そう変えさせたのは江沢民だ。
この稿続く。

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