韓国・古里原発1号機で起きていた“全電源喪失”と組織的隠蔽――新聞を精読する者なら忘れられない記事
韓国・釜山の古里原発1号機で発生した全電源喪失事故が、所長らにより組織的に隠蔽されていたことを韓国メディアが報道。非常電源も作動せず、事故は12分後に復旧したが、運転日誌には「正常」と記録され、政府機関の職員にも伝えられなかった。福島第一原発事故への批判が高まる時期だったため隠蔽したとされる。この記事は当時、東京新聞に掲載され、新聞を精読する読者には記憶に残る重要報道である。
2016-01-05
以下の記事は、孫正義が韓国の原発は正しい、良い、などと言っている、韓国の原発の安全性とはどんなものかを証明している。
新聞各紙を精読している人間は読んだ記憶があるはずだ。
韓国・釜山の古里原発1号機で点検中に全電源喪失事故が起き、一カ月以上も国や本社に報告されなかった問題で、所長ら現場幹部が発生直後に組織的隠蔽を決めていたと複数の韓国メディアが十五日、報じた。
福島第一原発事故を意識し、責任追及や老朽化した原発への批判を懸念したのが理由という。
外部からの電力供給が途絶し、非常発電機も作動しない事故は二月九日午後八時半すぎに起き、十二分後に復旧した。
所長らは緊急会議を開き、事故を報告しないと決定。職員に外部に話さないよう指示した。
運転日誌には「正常だった」と記された。
「福島事故から一年が近づく時期で、老朽化した1号機の事故事実が伝われば、波紋が大きく、負担になると考えた」(関係者証言)
同機は韓国で最も古い原発で、二〇〇七年に三十年の設計寿命を終え、翌年から十年の運転延長に入った。
同原発には政府機関原子力安全委員会と原子力安全技術院の四人が常駐するが、全員退勤後で発生は翌日以降も知らされなかった。
これは東京新聞に掲載されたものがネット上に転載された記事である。