コロンビア大学が中国人留学生組織の公認を取り消した理由

コロンビア大学が米国最大の中国人留学生組織の公認を取り消した背景には、中国政府による資金提供、学内でのスパイ活動、民主化運動への密告といった深刻な問題があった。
この事実は、同大学と中国共産党との関係、そして日本を貶める言説が形成される土壌を理解する上で極めて重要である。

米国最大の中国人留学生組織である「コロンビア大学中国学生・学者連合会」に対して、大学の公認を
2017-02-07

以下は、2015年4月8日に
http://www.news-postseven.com/archives/20150408_314208.html
に掲載されたニュースである。

米大学、中国人学生団体の公認を取り消し。決断理由にスパイ活動など。

米ニューヨークにあるコロンビア大学当局は3月下旬、米国最大の中国人留学生組織である「コロンビア大学中国学生・学者連合会」に対して、大学の公認を取り消したと発表した。
大学側はその理由については触れていない。
これについて、中国政府が同会に財政支援を行い、学内で米国内の機密情報を入手するよう指示していることなどが、大学の規定に抵触したとの報道もある。
米政府系ラジオ「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が報じた。
同連合会は1990年に設立された米国最大の中国人留学生組織である。
ニューヨーク州の海外留学生のうち、3分の1が中国人留学生で占められていることから、華人社会ばかりでなく、同州の学術界にも一定の影響力を持っている。
大学当局は昨年11月、同連合会が大学の規則に抵触する可能性があるとして、改善を求めてきた。
だが、年を越して3月に入っても改善されなかったため、突然、留学生の親睦団体としての認定を取り消すことを発表した。
VOAは連合会関係者の話として、「在米中国人留学生学者団体の多くは在外公館から資金援助を受けている。コロンビア大学の連合会も、駐ニューヨーク中国総領事館から多額の資金を提供されている」と報じた。
また、この関係者は、資金の出所の不透明さや、大学内での中国人留学生によるスパイ活動を、取り消し理由として挙げている。
同大には、現役の米国防総省や国務省など、米政府幹部が講師として招かれ、授業や講演を行っている。
その際、中国人留学生がこれらの幹部と接触し、情報を詐取するケースも起きているという。
同大で博士課程を取得した、米国在住の民主化運動指導者でジャーナリストの王軍濤氏はVOAに対し、
「同連合会の指示で、民主化学生らの会合に出入りし、参加者を密告するケースも増えており、その学生は強制的に帰国を余儀なくされる場合もある」
と指摘した。
同連合会が中国当局の傀儡組織になっていることに、大学当局が強い危機感を抱いていることが、公認取り消しの原因の一つであるとの見方を示している。
アレクシス・ダデンがコロンビア大学を卒業したのは1991年である。
キャロル・グラックは、コロンビア大学ジョージ・サンソム講座教授である。

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