日本ファーストと言えなかった者たちの中で、ただ一人放たれた名言
元外交官・岡本行夫がテレビ番組で放った一言は、孫正義の対米姿勢と日本の欠落した主体性を鋭く突いた。
アメリカファーストを掲げるトランプに対し、日本ファーストを語れない日本の空気の中で、国家意識を示した稀有な発言の意味を検証する。
彼が伊達に外務省に居ただけではなく、日本国民である事を証明した、けだし名言だったのである。
2017-02-10
多くの日本国民は、テレビの画面で、元外交官の岡本行夫が様々な報道番組でコメンテーターとして登場しているのを知っているだろう。
フジテレビの夜の報道番組「ユア・タイム」だったと思うのだが、
私は、初めて彼がまともな事を言ったと思った。
孫正義がトランプに会った、その日に報道された番組だったと思う。
司会者から孫正義の言動に対しての意見を求められた彼は、こう答えたのである。
「トランプさんはアメリカファーストと言っているわけでしょ。孫さんは日本ファーストと考える事は出来ないんですかね。」
彼が伊達に外務省に居ただけではなく、日本国民である事を証明した、けだし名言だったのである。