植民地化の時代と日本の選択――明治維新から日清・日露戦争へ
欧米列強が世界を植民地として収奪していた時代、日本は明治維新によって近代国家への道を選んだ。
日清戦争と日露戦争の勝利は、朝鮮の独立承認とアジア史の転換点となった。
欧米列強が欧州以外の世界を植民地として、ひたすら自国のために収奪することを旨としていた時代、アジアでは日本だけが、彼らの植民地となることを防ぐために明治維新を達成し、近代国家の道を歩んだ。
2016-01-03
それだけではない。
1894年、明治27年7月から1895年、明治28年3月にかけて、朝鮮半島を巡って日清戦争を戦い、勝利した日本は、歴史上初めて中国に対し、朝鮮を属国として扱うことをやめさせた。
そして、朝鮮が独立国であることを正式に認めさせたのである。
さらに日本は、1904年、明治37年2月8日から1905年、明治38年9月5日にかけての日露戦争に勝利した。
この戦争は、朝鮮半島とロシア主権下の満洲南部、そして日本海を主戦場として展開されたものであった。
この勝利は、白人列強が無敗と信じていた神話を打ち砕き、世界史に決定的な転換点を刻んだ。
この稿続く。