オールドメディアの愚劣が露呈した瞬間――巨大組織すら理解できない知的欠陥集団
石原慎太郎氏の記者会見で語られた内容は、巨大組織の長として極めて当然の認識だった。
それを理解できなかった記者たちの異常性を通じて、東京都を支える官僚組織の優秀さと、実業経験を欠くメディアの本質的欠陥を明らかにする。
2017-03-04
石原慎太郎氏の記者会見を観て、まともな人たちは皆誰もが、石原氏は、一つの国に相当する大組織である東京都、東京都のGDPは世界にベスト15に入っているはずである、の長として、至極当たり前の事を言っていた事が分かる。
ところが、あそこに集ったいわゆる記者たちは、誰一人として、この当たり前の事が分かっていなかったと言っても過言ではない。
彼らの異常さは一体、何なのだろうか。
そんなことを考えていたら、気が付いたのである。
一般の、実業の世界に生きている人たちは皆、東京都の各区役所の各部の職員たちの優秀さを知っている。
大阪市役所ですらそうであることも想起した。
かつて大阪市役所の職員たちは極めて高いプライドを持っていたという。
何故なら、例えば大阪大学の経済学部を卒業した優秀な人間たちの就職先ベスト2は、住友銀行と大阪市役所だったのである。
東京都も同様であることは言うまでもない。
ところが、あの二流にして、愚かな、いわゆる記者たち、とくにテレビ局は、小池百合子だけを毎日放映している。
ただの一度も、各部の職員たちの仕事ぶりや仕事の内容を放映した事はない。
かつて梅棹忠夫は、テレビは人間を悪くすると言って、テレビ出演を断った。
彼らは本当に愚かだから、本当の二流だから、東京都が小池で動く組織だと思っているのである。
小池が東京都を動かしていると思いこんでいるのである。
事実は全く正反対なのだ。
小池などいなくても、東京都は過たず動くのである。
小池などがいなくても、東京都は過たず動いているのである。
むしろ、小池の存在が、東京都の進展を止めたり、阻害していると言っても過言ではないのである。
小池がいなくても、東京都は世界有数の大都会として、機能し続けるのである。
何故かって。
東京都には、日本一優秀な地方自治体職員がいるからである。
各部署に、無数の優秀な人間たちがいるからである。
優秀な人間たちがいない組織こそが、メディアなのである事に、日本国民と世界中の人たちは、今、私のこの論文で、即刻、気づかなければならないのである。
勿論、外交、防衛、経済、ありとあらゆる政治経済を対外的に執り行う政府と、東京都が全く別な組織である事。
知事と首相は、全く別なものであることは言うまでもない。
簡単に言えば、知事は誰でも務まるが、首相は誰にでも務まるものでは、全くないのである。