【東福寺】最後の紅葉を捉えた日 — 2025年12月2日・終章としての美 —

今年、私は二度、東福寺を訪れた。
11月20日と、12月2日。

11月20日は、紅葉が最盛期へと向かう途中の東福寺だった。
そして12月2日。
この日は、間違いなく、東福寺の「最後の紅葉」だった。

盛りを過ぎ、
散り始め、
それでもなお、
美として立ち続ける時間。

この日の写真集は、
華やかさではなく、
終章としての完成を記録したものだ。

この映像作品には、
J.S.バッハ
《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 より シャコンヌ》
を用いた。

この音楽は、
達成や祝祭のためのものではない。
始まりと終わり、
生成と消滅を同時に内包する音楽である。

最後の紅葉。
その静かな到達点を、
ここに記録した。

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