世界が恐れる「日本型デフレ」――それを生み出した真犯人は誰か
世界が「日本型デフレ」として忌避する長期デフレは、なぜ日本で生まれたのか。その原因は経済政策ではなく、朝日新聞を正統と信じて育った思考構造そのものにあった。経済官僚、外務省、そして世論を覆った朝日的思想が、日本経済と国家の名誉をいかに損なってきたかを告発する。
2016-02-01
今、世界中の国々は、ついこの間まで日本が陥っていた長期間のデフレを、日本型のデフレと呼んで、これに陥る事を蛇蝎の如くに忌み嫌っている。
有史以来、無数の偉人を輩出して来た日本が、なぜ、こんなことになったのかについて、私は、これこそノーベル賞に値する事に気が付いた。
何故なら、それは、今まで誰も気が付かなかった事実、すなわち真実だからである。
デフレを作ったのが、朝日新聞経済部の山田厚史、つまり朝日新聞だったという事実を私が知っていたのは、私が実業家としての人生を不動産業界で送った人間だからである。
こうして書き続けていた結果として、私は、突然、気が付いたのだ。
日本国の経済運営に関係した人間の全てが、朝日新聞を読んで育ち、朝日新聞の思考、思想を正しい思考だと信じ込んできたからである事に。
以下の櫻井よしこさんの外務省に対する批判は、これまで大半の日本人が気付かないで来た事だが、私は即座に気が付いた。
櫻井さんが厳しく批判している外務省もまた、同じ病にかかっていた事に。
彼等もまた、朝日新聞を読んで育ち、職務に就いてからは更に一層そうだったはずだ。
朝日新聞と、これに同調して来たいわゆる文化人たちの論説を、正しいものだと思い込んできたのである。
だから、櫻井さんが指摘するような馬鹿げたこと、幼稚園児以下の失態が生じただけではなく、デタラメと嘘の横行を放置し、日本国と日本国民の名誉と信用を著しく傷つけて来たのである。
戦争の世紀に成人だった日本人男性の全てに対して、どれほどの侮辱を与えた事か。
特に、多くの国のために死んでいった、市井の、ごく普通の、あなたや私と何ら変わらない男たちの死の全てを無駄死にと断じ、突き落とし、彼等の名誉をこれ以上ないほどに傷つけた。
しかもそれは、全くのデタラメに拠ってである。
これ以上の噴飯ものの話はない。
櫻井さんの論文は、次章にて紹介する。