最高級リゾートに滞在して書かれる「南京事件」——村上春樹と反日プロパガンダの構造

朝日新聞の誤報謝罪を機にメディアの本質を見抜いた親友の指摘から、村上春樹作品と中国・韓国の反日プロパガンダとの関係性が浮かび上がる。
世界的作家が最高級リゾートを転々としながら発信する歴史認識は、いかにして国際政治に利用されてきたのか。本稿は、その違和感の正体を検証する。

最高級リゾートやホテルに滞在して本を書いている事に対して、私はとても奇異に感じていた。
2017-03-08
私の親友は3年前の8月、朝日新聞が、従軍慰安婦報道が誤報であった事と福島第一原発の吉田所長の発言を改ざんして報道した事の2件について記者会見を開いて公式に謝罪した時点で、この新聞社の本質を知り、怒って、長年の購読を止め、産経新聞の購読に切り替えた。
その親友が今日、以下の記事を指し示してくれた。
この記事と正に好対照に、朝日新聞は大きなスペースで村上春樹の新作を賛美する記事を掲載していた。
私は産経新聞の記事を読んで、これまで私がこの作家について書いて来た事の正しさを確信した。
同時に、或る疑念が氷解した。
村上春樹が、世界中の最高級リゾートやホテルに滞在して本を書いている事に対して、私はとても奇異に感じていた。
なるほど、そういうことだったのか、と思ったのである。
山岡鉄秀さんは中国の情報機関の実態について、近年、稀に見る本物の論文で私たちに教えてくれた。
中国の情報機関が、反日プロパガンダを政権維持の生命線としている中国や韓国が、村上春樹に目をつけるのは、情報機関としてはイロハのイの字だろう。
ましてや日本国民全員は村上春樹が、どこで何をしているのかは全く知らないで来たのである。
春樹さん新作「南京事件」記述で波紋、死者「四十万人というものも」…中国主張より多く。
先月発売された作家、村上春樹さん(68)の4年ぶりとなる長編小説「騎士団長殺し」(新潮社)が思わぬ波紋を呼んでいる。
戦争中に旧日本軍の占領下で起きたとされる「南京事件」(1937年)に触れた登場人物のセリフなどについて、近年の歴史研究に照らして疑問視する声がインターネット上で噴出し、論議となっている。
「騎士団長殺し」は第1部、第2部の2巻で計138万部を発行する大ベストセラー。
36歳の肖像画家の周囲で起こる不思議な出来事を描く物語で、戦争の記憶にも光が当てられる。
論議を呼んでいるのは第2部、謎に包まれた登場人物「免色」のセリフ。
ある人物の過去を語る中で〈南京虐殺〉に触れ、主人公の肖像画家に対し、日本軍が降伏した兵隊や市民の大方を殺害したなどと説明。
〈おびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。
中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます〉と語っている。
南京事件の犠牲者数について、中国側は「30万人」と主張。
日本では近年の研究でこれが誇大だとの見方が定着しており、「事件」というほどの出来事はなかったとの意見もある。
こうした歴史研究の現状もあり、発売日の2月24日には作家の百田尚樹さんがツイッターで、〈これでまた彼の本は中国でベストセラーになるね。
中国は日本の誇る大作家も「南京大虐殺」を認めているということを世界に広めるためにも、村上氏にノーベル賞を取らせようと応援するかも〉と皮肉った。
ネット上の掲示板では、「中国が主張する30万人より多い」といった非難の書き込みと、「小説と歴史検証本を一緒にしたら駄目」と静観する声が交錯している。
騒動は中国にも波及している。
人民日報社のサイト「人民網日本語版」は4日、南京大虐殺記念館がブログの中で、歴史に直面する村上氏の姿勢を評価したなどとする記事を掲載。
「歴史にまっすぐに向き合う村上氏の姿勢は、批判よりも賛同の声をより多く集めている」と報じた。
政治利用を懸念。
立命館大学の北村稔名誉教授(中国近現代政治史)は「死者40万人の根拠が何なのか分からない。
小説の中の登場人物のセリフではあるが、村上さんが世界的な権威のある人気作家だけに、中国側がこのことを針小棒大に政治利用してくる恐れもある」と懸念する。

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