「朝日は責任を痛感せよ」――捏造された歴史を信じ切る人々

櫻井よしこ氏の論文「朝日は責任を痛感せよ」は、慰安婦問題をめぐる日韓合意の本質と、その背後で朝日新聞が果たしてきた重大な役割を鋭く指摘する。捏造された歴史がいかにして人々の意識を支配し、国際社会に誤解を拡散させたのかを明らかにする一節を紹介する。

2016-02-06

櫻井よしこさんの論文は三段組でp30~p39に渡る見事な論文である。
前章に書いた箇所は、p37の「朝日は責任を痛感せよ」の見出しで始まる章に在る。
見出し以外の文中強調は私。
朝日は責任を痛感せよ。
前文略。
いま問われているのは、この合意の欠陥を認識しながら、それを再スタート地点として、日本の国益を守るための闘いを今後、いかに戦略的に展開するのかという点であろう。
合意後にソウルを取材した東京基督教大学教授の西岡力氏が、ソウルの日本大使館前で慰安婦集会を行っている若い女性たちに、なぜ集会に参加するのかと尋ねた。
彼女らはこう答えたという。
日本人は朝鮮人女性二十万人を強制連行し、十八万人を殺して埋めてしまった。だから私はここへきて抗議している。
彼女らは、このような捏造の歴史を心から信じ切っているのだ。
合意翌日の朝日新聞の社説は、河野談話発表や、その後のアジア女性基金など慰安婦問題に関する動きがあった九〇年代を振り返り、両政府とともに、元慰安婦たちの支援者ら市民団体、メディアも含めて、当時の教訓を考えたいと書いた。
しかし、韓国の女性たち、あるいは国際社会に対して誤解を生じせしめたのは、他ならぬ朝日新聞ではないのか。
朝日新聞は未だに物事の真実に目を向けず、自らの責任も感じていないのだろうか。
この稿続く。

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