事実は必ず自ら語り始める――歴史戦における日本の使命
感情によって拒まれても、事実はやがて自ら語り始める。櫻井よしこ氏の存在に感謝しつつ、日本が歴史問題で勝利するために官民一体で情報発信を強化すべき理由を論じる。慰安婦問題、南京事件、東京裁判を含む長期的な歴史戦への覚悟を示す一章。
2016-02-06
以下は前章の続きである。
見出し以外の文中強調は私。
私たちは、櫻井よしこさんを同時代に生きる日本人として持っていたことに対して、しみじみ感謝の思いを持つはずだ。
大江健三郎などに代表される、朝日新聞に洗脳された頭脳で、自分が最良の知性で正しい存在だなどと思いこんできた下種な連中の対極に居る、本当の本物が日本に存在していた事に、深く感謝するだろう。
事実は自ら語り始める。
国際社会も、そして国連も、日本がきちんと情報を発信すれば耳を傾けるだろう。
はじめは感情の壁に遮られて拒否されても、事実は必ず自ら語り始める。
だからこそ、日本は歴史問題で勝利するために、官民合わせて情報発信を強化しなければならない。
決して諦めてはならないのである。
自民党はすでに、歴史を学び未来を考える本部を党総裁直轄で組織し、年末に初会合を開いた。
慰安婦問題だけでなく、南京事件や東京裁判についても検討するという同本部に託された課題は大きい。
しかし、これだけでは不十分だ。
歴史家や研究者、ジャーナリストが発掘、収集した資料やデータを示しながら、国内外に事実を発信する作業を、いままで以上に進めていく必要がある。
今回の合意で、安全保障環境を整えるという短期的国益は達成できた。
日本にとって唯一の同盟国である米国の対日姿勢も改善された。
安倍首相は歴史問題に搦め取られることなく、外交を展開することもできる。
中国に対して、民主主義や法治など、まともな価値観に従うよう、余裕を持って注文をつけることもできる状態が作られた。
この稿続く。