円山公園、鳥たちとの再会――天候だけが惜しまれた一日
八坂神社から円山公園へ。口笛に応えるように現れたシジュウカラ、そして思いがけず現れたメジロの大群。天候にさえ恵まれていれば、忘れ難い一日となっていただろう。
2016-02-09
それは第四回目の京都再発見だっただろう。
昨年来、四条河原町から八坂神社、円山公園、この界隈が、私の好きな場所の一つになった。
日曜日、所用でこの場所の商店街を歩いた。
芸妓さんたちも贔屓にしている京都ならではのあられ屋に、とても良いピンクの包装が成された商品が在った。
所用を済ませて八坂神社に向かい、数枚の写真を撮って円山公園に入った途端に、「ジュル、ジュル…」と鳥の鳴き声がした。
ヒヨドリとは少し違うような感じだな、と思いながら、七代目小川治兵衛の傑作の一つである円山公園の中に、口笛を吹きながら入った。
目的は野鳥を撮ることだったからである。
ここには、いつもは多くの雀がいるのだが、この日はなぜか、ほとんど姿を見せなかった。
ほどなく、シジュウカラが姿を現した。
先ほどの鳴き声は、シジュウカラだったのである。
天気は生憎だったが、いつもの一団が現れた。
ただ、この日はいつもとは違っていた。
祇王寺に行った時から、ずっと撮りたかったメジロが、何と大群で現れたのである。
こんな数のメジロを見るのは、昨年、梅が真っ盛りだった時の城南宮以来の事だった。
天気にさえ恵まれていれば最高だったのだが。