円山公園に雀が消えた理由――正体はモズだった
撮影写真と行動観察から判明した野鳥の正体はモズだった。尾の振り方という決定的な違いが手がかりとなり、捕食者の存在が、雀が姿を消した理由を鮮やかに説明する。
2016-02-09
撮影した写真と比べて見ると、サバクヒタキとは違っていたのである。
動画も確認したが、やはり別の鳥だった。
この野鳥を追いかけていて、ある事に気づいた。
ヒタキ類は、ジョウビタキもサバクヒタキも、尾を上下に振る。
ところがこの鳥は、円を描くように尾を振っていた。
これを書いた時点で、野鳥に詳しい人なら、すでに名前が分かったはずである。
とても美しい鳥だが、私はヒヨドリに近い灰色の姿だと思い込んでいたため、全く分からなかった。
この鳥の名前はモズだった。
検索するとすぐに出て来て、その写真は正にその通りだった。
昆虫から小鳥まで捕食する鳥である。
どおりで、あれほど居た雀が全くいなかったはずである。