ヒヨドリだけが居る日、そして現れたモズ

人の多い八坂神社界隈で野鳥の気配が消えた一日。唯一姿を見せたヒヨドリと、口笛に応えて現れた縄張り主・モズとの静かな邂逅を描く。

2016-02-11

八坂神社は今日は人が多かったので、裏側を通って目的地に向かった。
残念ながら、今日は野鳥たちの気配は全くなかった。
どこでもそうなのだが、ヒヨドリだけは居た。
ヒヨドリは平安貴族に美しい鳥として愛でられ、飼われていた鳥である。
京都中のどこに行っても、最初に耳に入り、目につくのはヒヨドリだ。
それでも呼んでみようと口笛を吹き続けた。
現れたのはモズだった。
どうやらこの一帯を、自分の縄張りにしているらしい。
小型とは言え猛禽類であるから、彼が現れるまで嫌になるほど居た雀は一羽もいない。
彼は、きっと私を認識しているのだろう。


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