2016年2月の市場大暴落をめぐり、中国政府とジョージ・ソロスの「動かせる金額」の決定的な差に着目した論考。人民元売り発言への報復、外貨準備流出の補填、そして市場崩壊による利益回収という構図を、当事者の会話を通じて描き出す。

2016-02-12
前述の友人が、早速、電話をかけてきた。
「全く同感…」
「デタラメと罵倒したジョージ・ソロスが動かせる金額と、彼等、中国政府が動かせる金額が天文学的に違う事を見せつけたと考える事も出来るでしょう」
「同時に、米国のドル切り上げに拠って、流失した外貨準備高に相当する額の利益は、今回、大暴落に持ち込んで、とうにカバーした…」