公共電波を私物化した人間たち— 日本が直面する根本原因はここにある —
報道番組の顔として長年登場してきた人物たちが、実はジャーナリストとしての訓練も思想的蓄積も持たない存在であったことが、日本の政治・外交・安全保障報道を劣化させてきた。膳場貴子、古舘伊知郎らの実像を通じ、公共電波がなぜ容易に思想操作の場と化したのかを鋭く論じる。
2016-02-13
以下は「民主主義の守護神であるが如きの体裁で、国を誤らせる、絶えず国力を毀損する、」の章に続くものである。
先日来、TBSの「ニュース23」に膳場がキャスターとして復帰している。
交代は既定の事実で、彼女は「報道特集」の司会者になるらしい。
相手が岸井なのだから、こんなものをまともには観ていられないのは当然である。
何よりも、この番組は電波停止に値する偏向報道の極め付けのような番組なのだからだ。
彼女が野田秀樹と対談すると言うので、少しだけ観ていたが、全く無味乾燥だった。
彼女が告げたかったことは、私たちは東大卒です、という一点だけだったはずである。
彼女の存在理由は、そんな嘆かわしいところにしかない。
これは古館も全く同様である。
彼等は、高山正之のように、ジャーナリストとして人生を送ってきたわけではない。
膳場は単なるNHKのアナウンサーだった。
古館はプロレス実況で知られただけの男である。
こうした人間たちが公共の電波で政治を語ってきたことに、日本の根本的問題の全てがある。
古館や膳場の様な人間が最後に逃げ込む場所は、芸能人や東大卒という肩書である。
こんな人間たちに、政治や国際社会の現実を語らせ続けてきた日本のメディアは、幼稚で低能なのである。
韓国や中国、あるいはCIAにとって、これほど操縦しやすい相手はいないだろう。