坂東武者に始まる日本精神— 武士の精神と「死に対する潔さ」 —

NHKで放映された司馬遼太郎特集第二回を通じ、日本人精神の基盤としての坂東武者と武士道を再確認。北条早雲の二十一箇条と「死に対する潔さ」に焦点を当てつつ、司馬史観への限定的評価と明確な異議を示す。

2016-02-16
先日、NHKで放映された司馬遼太郎の特集の第二回目を観た日本人で、冒頭で感動しなかった人はいなかったはずである。
私は第一回目には何一つ心を動かされなかった。
つまり失望した。
第二回目の始まりで、日本人の精神の基盤は坂東武者に始まる武士の精神であると語られた。
そのハイライトは北条早雲の二十一箇条の心得の説明から始まった。
この後、司馬が古今東西に例を見ない武士の特質として「死に対する潔さ」を挙げたことに、私は感動した。
私は司馬遼太郎を全面的に評価しているわけではない。
だが、この点については、彼を偉いと認める。
しかし、後半の戦争の世紀についての彼の見解には、私は同意しない。
否定する。

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