国連という虚構――嘘とでたらめが象徴化された場所
自国の軍を国連のものとして使うべきだと語る日本の「文化人」たち。その前提となる国連とは何か。中国が拒否権を持つ常任理事国として君臨する現実を踏まえ、国連を「嘘とでたらめが横行する世界の象徴」と定義し、健全な理性が導く結論を提示する。
2016-02-19
世界中で日本にだけある現象の一つに、自分の国の軍隊を国連のものとして行動させようなどと提言する、いわゆる文化人たちが存在していることがあるだろう。
しからば国連とはどんなところか。
私は国連とは、嘘とでたらめが横行している世界を象徴している場所だと、神の声で定義する。
考えても見たまえ。
今の世界で最大の人権抑圧国家と言っても全く過言ではない中国が、戦後七十年間、常任理事国として、世界に対する全知全能の神のポジションを持って、つまり拒否権を持って、君臨している組織である。
この事だけで、私の論説が神の声であることは、夜が来たら眠り、朝が来たら起き、美しい自然の産物である美味しい食物を食べ、実業の世界で、自分のために、他者のために、国のために、世界のために、日夜働いている人間だけが持つ、まともな頭脳の持ち主たちには、分かるはずだ。