彼等が、本当に約束を守り続けると、本気で思っているのだろうか?
2016年の北朝鮮制裁をめぐる米中合意を検証し、中国共産党の常套的な欺瞞外交、オバマ政権の迎合姿勢、THAAD配備延期の裏側、そしてそれを看破できなかった日本メディアと知識人の致命的欠陥を論じる。
2016-02-28
彼等が、本当に約束を守り続けると、本気で思っているのだろうか?
北朝鮮に対する制裁決議を米国は何とか中国を説得して、これまでで最も強い制裁にこぎつけたと共同発表した。
だが、彼等が、本当に約束を守り続けると、本気で思っているのだろうか?
中朝国境では、米中の声明が発表された瞬間にも、5月には中朝貿易は元に戻ると言及されている。
西側諸国がメディアの前で人気取りのために何かを語らねばならない態様を、中国共産党は完全に見抜いている。
彼等はその場しのぎの言葉で恩を売り、自分たちの「まことしやかな嘘」と引き換えに、実質的で確かな利益を得る。
それが彼等の常套手段である。
オバマ政権の米国は、その事実に気づかないほど中国に籠絡されていた。
今回、中国が得た望外の成果は、在韓米軍へのTHAAD配備の延期である。
こうなると、中朝両国の合作が北朝鮮の原爆実験だったと言っても過言ではない。
共産党の一党独裁政権は、悪辣で狡猾な権謀術策にだけは長けている。
それを外交に長けた民族だと信じてきたのが、朝日等のメディアと同調する文化人たちであった。
かつてはソビエト、今は13億人市場という金儲けの幻想が彼等を盲目にした。
白を黒と言い、黒を白と言う事しかない世界最大の人権抑圧国家に迎合し続ける姿を、私たちは嫌というほど見せられてきた。
その仲間だったヒラリーは、中国や韓国と日本を同列に置いて悪罵を浴びせた。
日本型長期デフレを生んだのが朝日新聞であることを、私は世界で最初に明らかにした。
円高を容認し、デフレを作った日本のエリートたちの歴史的事実すら、ヒラリーは理解していない。
そんな人物が大統領になるくらいなら、トランプの方がまだマシではないか。