健全なる肉体に健全なる精神――京都で見た「これからの日本」
2016年初頭、京都・祇園から八坂、円山公園を経て立ち寄ったスターバックスでの一場面を通じて、心身ともに健康で快活な若い世代の精神性を描写する随想。戦後的価値観に支配されたメディアとの対比から、日本の未来を担う人々の姿を静かに浮かび上がらせる。
2016-03-10
心身ともに健康で、快活で、美しい、これからの日本を支えて行く人たちの多くの、頭脳と精神は、
年明け早々の事である。
祇園から八坂神社、円山公園近辺を歩いた帰りに旧・京都阪急、現・京都丸井の6階に在るスタバでコーヒーを飲むことにした。
地元の書店に隣接してスタバが在る。入り口の前の広い直線的なスペースにはゆったりとしたテーブルセットが置いてある。自由に読んで良い本も置いてある。店内は満席だったから、私たちは、その席で、置いてある本を読んだ。私はアランの幸福論にした。
隣に、とても感じの良い美しい女学生がいた。どこの学生か尋ねてみたら、東京の薬科大学の1年生だと言う。
「じゃあ、これから5年間、勉強するんだ」
「はい」。
話が弾んだ。
日本人の体形がガラリと変わった30数年前から、それ以前とは違って、頭の良い大学ほど美人の女学生が多くなった、と私は周囲に話して来た。
彼女は言った。
「私は安倍総理好きですよ。安倍総理は正しい事をしていると思う…」。
私は確信したのである。
彼女の様な心身ともに健康で、快活で、美しい、これからの日本を支えて行く人たちの多くの、頭脳と精神は、彼女と同様なのである。
戦後のドサクサと全共闘のドサクサの中から出て来た左翼崩れの人間たちが支配している朝日新聞などのメディアにいる人間たちの頭脳や精神とは全く違う人たち、
健全なる肉体に健全なる精神を宿している人たち、彼等がタバコなどは吸わない人たちであることも言うまでもない。
トイレに立った友人が、中の雰囲気も、眺めも良いよ、と言うから、観てみた。
確かに、これぞ京都だった。
中に居た、今は解説者をしている荒木大輔と目が合った。京都で新年を迎えていたのだろう。
これもまた京都だと私は思ったのである。