日本国民の誰も知らない人物を登場させたNHKの印象操作— 中国を「新しいリーダー」に仕立て上げた異様なテロップ —
2017年5月、NHKはアジア開発銀行総会報道において、中国を「新しいリーダー」と印象づける不自然なテロップを流した。高山正之の指摘を裏付けるこの事例を通じ、NHK報道部内部の構造的問題と中国影響工作の実態を検証する。
2017-05-05
戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之はNHKの報道に対して最も正鵠を射た厳しい指摘を行っている。
例えば、今日、私は7時のニュースと9時のニュースを観ていて彼の指摘が全く正しい事を確信した。
7時のニュースではアジア開発銀行(ADB)の総会が10年ぶりに日本で開催されるというニュースを報道する際に、何故か同時期に来日したという、中国の実質的な組織であるAIIBの副総裁ティエリ・ドロングマールなどという、
日本国民の誰も知らないような人間を登場させて、どんなテロップを流したか?
「新しいリーダーが登場しているのだから…」
今の、あの中国がアジアの新しいリーダーであるが如くの…否、世界のリーダーであるが如くのテロップを流し、日本国民に対する印象操作を行ったのである。
しかも、NHKがこんな事をしたのは、これまでドルが決済通貨だったASEANにおいて、初めて円をドルに並ぶ決済通貨にしよう、つまり円の影響力=アジアにおける日本の経済力を、
実態と同様の正しい位置に置こうとする当然の事が、やっと行われようとしている時になのである。
それどころか、月刊誌を購読している人たちはAIIBが実態は殆ど機能していないに等しい事実を知っているが、
NHKは、その事には全く触れず、あろうことか、中国が、アジアの新しいリーダーであるとの印象操作を行ったのである。
NHKの報道部の内部には中国のスパイが潜入していると言っても過言ではない態様だった。
少なくとも中国の諜報機関に操縦されている人間たちがNHK内部にはかなり居る、そう確信するしかない態様なのである。
この稿続く。