「第二期分譲を止めて公園に」――似非モラリズムが大阪を歪めた— 北ヤードをめぐる朝日新聞社とNHKの責任 —
「第二期分譲を止めて公園に」――似非モラリズムが大阪を歪めた
— 北ヤードをめぐる朝日新聞社とNHKの責任 —
大阪駅前・北ヤード再開発を巡り、朝日新聞社は「緑の公園化」という似非モラリズムで事業計画を歪め、NHK大阪は商業一等地へのサッカー場建設という荒唐無稽な構想を報じた。本稿は、その異常な経緯と、筆者がインターネットへ移行せざるを得なかった必然を記録する。
2017-05-08
以下は前章の続きである。
大阪駅前の旧国鉄の土地についての経緯があまりにもひど過ぎた時、私が、たった一人で大阪市役所、関経連、関西経済同友会の3者を相手にして、大阪の官民の叡智を集めて、20年超の時間をかけて作り上げた素晴らしい事業計画通りになぜ出来ないかと、3か月間、彼らを糾し続けた事は、読者はご存知のとおり。
私は、この、2009年から2010年の頃は、朝日新聞社を、日本を代表する新聞社であると思い込んで購読、精読していたから、上記の相手に私が糾したことを書面にして、その都度、弊社社員に、朝日新聞で「混迷する北ヤード」との大特集記事を書いていた多賀谷宛に、持参させていた。
第二期分譲を止めて緑の公園にしようなどという、妙な話…悪質な似非モラリズムの極みで朝日新聞社は自分たちの策略を覆い隠していた事を、こうして書き続けていた私が、大前研一がSAPIOに掲載した容積率に関しての論文を読んだ時に、一瞬にして気付いた事は既述のとおり。
だが、今度は日本でも超一等地の商業地である第二期分譲予定地にサッカー場を作ってワールドカップを誘致しようなどという、信じがたい話をNHK大阪が夕刻6時のニュースで流した。
そのおかしさ、奇怪さ、愚かしさに対して、私は「もう勘弁してくれよ」と呆れたが、もうこれ以上、この事に時間を割くことはできないと思っていた時、インターネットに登場するしかない、と思った経緯も、読者はご存知のとおり。
次章は、そうして、仕方なく登場して間もない、2010年7月24日に発信した論文である。