石油禁輸が招いた日本経済の破綻危機
20世紀を「戦争の世紀」と捉え、第一次・第二次世界大戦における英国と米国の戦略を分析する。特に、石油禁輸によって日本経済が破綻の危機に追い込まれた構造を、エネルギーと軍事の関係から明らかにする論考。
2016-03-19
20世紀は戦争の世紀でもあった。
言葉を変えれば軍隊の世紀でもある。
強権的でない軍隊など何処にも存在していない。
第一次大戦のときは、日本は勝利者側についた。
第二次大戦のときは、なんとしても米国を第二次大戦に参戦させ、ナチスドイツと戦わせなければならなかった英国の作戦通りに事は進んだ。
石油がエネルギー源となっていた時代に、
英国は米国に日本への石油の輸出を禁止させることに成功した。
米国からの石油の輸入に拠って成り立っていた日本国の経済は破綻の危機に遭遇したのである。
この稿続く。